2011年9月8日木曜日

骨の川 2011.6.8

夕方家族で散歩。
本日は我が家のある集落を流れるその名も「流川」の上流に向かった。

いつも通る道から少し外れて川沿いの未舗装道路を進んでしばらくすすむと堰堤の上の広い河原に出た。
この辺り特有でもある花崗岩中心のの白い砂利が印象的だ。そこで車を降り、歩き出した。

そこからは先日の大雨の時のものか、道路脇の崖から道路上に落石多数。
期待していた雰囲気と違い、荒れた感じにちょっとコース選定失敗したかなーと思いつつ、
親としては崖に近づく子供たちに気が気ではない。
一本のコナラの木が崖っぷちで耐えていた。
根っこの一部が道路側でかなり露出していて、まるで地中の断面図のような様子に驚きながらゆっくりと進む。
エゴの花が咲き始めている。
こんな崖でも所々に鹿の踏み跡があるんだなあと思いながら「えっ」一瞬視界の端が気になった。

振り返るようにして踏み跡に半ば埋もれた鹿の角(若い)を発見!
そういえば今の時期は春先に鹿が落としたツノを見かけやすい時期だった。
10年ほど前、半分それを主目的として北海道旅行に行き初めて鹿の頭骨を拾ったことや、
でも落ちツノ自体は以来なかなか自分では拾えず、
数年前小淵沢にてカレーに先を越されて内心少し悔しかったことなんかを思い出した。

カシャーン。スイッチ入りました。
ホネ探索モード作動!
以降俄然道中に張り合いが出て来た。

その先は道路を沢が横切ったあと、次の堰堤に到着。この堰堤は大きくて要塞のように威容がある。
その上部は堆積した土砂が広がっているが、まだまだ治山工事してせいぜい10から20年くらいという感じで
広々とはしているが雰囲気的にはあまり落ち着かない。
そこからしばらくすすむと道は川沿いを離れてつづら折りに延びているので,
道が川から離れだすだすその前に本日のゴールとした。子連れは無理が出来ません。

ゴールから川の上部をのぞくと、今までと川の様子がかなり異なり谷は深く切れ込み、川は急激に渓流に変わっていた。
昭和30年代の大雨で釜無川流域は大水害となり、支流のこの川もかなり氾濫したらしい。
その結果、至る所に砂防堰堤が出来て今となっては下流においては川の魅力は見るべくも無いが、
ここから先がこの川の本来の姿なんだろう。
普段は水量もそんなに無い川だが、一旦大雨が降れば時に大量の土砂を吐き出す暴れ川。
扇状地地形の我が家のある集落も、その大きな力によって作られたのかと思うとなんだか感慨深い。
この辺りは日本を割るようにして伸びるフオッサマグナの通り道でもあるけど、
白い谷筋を見ていると今でも水は地をえぐってその骨を露出させようとしているかのようだった。

さて来た道を戻りながら、忘れた訳ではありません。
「あ!」
10mくらい先の土手上に目が釘付けになった(3秒)。
この時のnoomの動きはこれまでになく素早かったらしい(カレー談)。
かなり破損していたがシカの頭骨発見。
なんだかこの角度からだと「ムーちゃん」(オオムラサキの幼虫)の顔に似ていてカワイイ。
こちらも角は落ちているけど若い雄シカだ。

その先はさすがに発見は無かったが、すげーね自分。
グーグルの画像検索も顔負けの(骨限定)探索能力に内心自画自賛の夕方だった。

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