2011年9月8日木曜日

午後四時の白粉花 2010.8.18

先日家の電灯にやって来たチビカブトはtooにとってはあこがれの大事なもの。というわけで、なぜかそのケースごと持ちだして親子三人で夕方ご近所散歩のはじまり。
日は傾いているもののまだ暑くミンミンゼミがやかましく鳴いている。まだ青い銀杏がぼとぼと落ちている裏の神社を通り、今日はいつも通らない川沿いの路地に入ると、あ,こんな近くでたんぼやってたんだ。家の周りを流れる水路は傾斜地なので結構勢いがいい。tooもリホチも水が大好きなので水が白く泡立ってたりすると興味津々、こちらはひやひや。特にリホチは慎重派ではないので離れたところで水をじっとみていてもドキドキする。リホチは脇の家の、壁の向こうからしきりに聞こえる犬の鳴き声がとても気になるらしい。tooはどこから持って来たのか手にした棒を水の中に入れ、水を切るのを楽しんでいる。それから2人は大きな石によじ登ってきゃっきゃとはしゃいで遊んでた。
あっ、こんなところに派手にピンクのオシロイバナ。小さい頃、我が家の庭にも夏に咲いていたことや、夕方そこにスズメガがやって来た記憶を思い出す。でも本日はこどもの頃には知らなかった(この前、本を読んで仕入れたばかりの)「おしろいあそび」にチャレンジしてみた。黒いタネを割って、中の白い部分を取り出して、つぶして、顔に塗る、それだけの単純遊びなんだけど、いろんな気づきがあった。黒くて丸いそのタネは地面に落ちているのは固いが、まだ草についているのは意外に簡単に割れる。割ってみると皮は厚く、中に入っている白い部分も大きくて極小のライチーを思い出させる。てっきり割ると粉が直接入っていると思っていたので少し意外、でも確かにつぶしてみると奇麗に粉々になり「おしろい」に変わった。不思議。ちなみにあまりに未熟だと粉になりにくいようだ。tooとリホチの顔に塗ったりしてひとしきり遊んだ後、お母ちゃんにもあげようと、お土産種を持って家に戻った。noomは持って来たタネを家の植木鉢にこっそり埋めてみた。うっかり咲いたら楽しいな。
…ちょっと気になったので、この粉の正体について調べてみた。粉になる部分は胚の部分であり、そこの中のでんぷんが粉になるらしい。なるほど、だからさらさらなのか。さらに!オシロイバナにはトリゴネンという毒が全草にあるのだとか。症状は下痢ぐらいらしいが、あまりリホチには触らせないようにしよう。ついでに英語でこの草はFour o'clock つまり午後四時の花と呼ばれているという。夕方に咲き出すからだけど、たしかにこの花には夕方遊びながら下校してるこどもの姿が良く似合う。

0 件のコメント:

コメントを投稿