2011年9月8日木曜日

ちるちる、みちる野 青いもり 2011.4.24

 先週、新潟からやってきたバクバクさんたちと花見をしたころ、
まだそこの桜は九分咲きといった状況だった。

そして今週末、「蕪の桜」ははまさに見頃。
特に日曜日は朝から気持ちよく青空が広がり、
まだ白い甲斐駒ケ岳や八ケ岳、富士山を背景に、ひらりはらりと少し強い風に吹かれて桜吹雪が舞い散って、
本当に美しかった。
桜並木に立ち、次々と風に流れてやってくる花びらをつかまえようとするが、
こんなにたくさんあれど、一枚も手にすることはできなかった。

先週あれほど美しさを誇っていたコブシの花は、あちこちで少し疲れたような色合いに変わり、
今週は桜とミツバツツジの花が輝いている。
あっというまに花の季節は終わるが、散りゆく花と入れ替わり増えゆくみどり。
2週前は柳の淡いみどりだけだったのが、いつの間にか、
本当にいつの間にか森は、その色あいを増やしていて驚かされる。
その満ちてゆくみどりから見れば、散る花はさみしい終わりではなく
これから始まるドラマの幕開けを告げる合図、舞台効果なのだろう。
青葉の満ちる、いのちが躍るような季節はもう間もなくだ。

両手を必死にのばしても花びらを手にすることはできなかったけれど、
気づけば春はここにある。
まさに春の幸せの中に僕はいた。

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