2011年9月8日木曜日

奥飛騨ゆく夏くる秋 2011.8.30

 8月末は友人家族とともに、北アルプスの麓、奥飛騨温泉郷にて子連れでは初めてのキャンプを楽しんだ。
キャンプ期間中はこの夏後半の不順な天候状況にしては奇跡的ともいえる好天が続き、
こどもたちは終始はしゃぎ、大人たちは終始しゃべったり食ったり酔ったり浸かったり(キャンプ場内徒歩1分に温泉がある)と、まったりした休日を過ごせたのだった。

個人的ハイライトはキャンプ場脇を流れる川あそびでのこと。
まずは川の中にある「底に空間がありそうな石」を捜し、石の下をそっと手で探ってみる。
探すこと5分少々、隙間のなかでそっと手を動かしていくと固い石、細かい砂利の感触ともちがう柔らかいものに触れる。
なにか魚がいる!
ゆっくりゆっくりと体勢を変えて魚をそっと手のひらで包み込むようにしてつかみどり成功!
ドキドキしながら手を引き上げるときらきらと光っていたのは胸の黄色も美しい、手の平サイズの鮎だった。
えっこんな冷たい上流で鮎なんだという驚きとともに、さっそく得意げに見せにいくと、それまでオタマジャクシ級を探していたtooたちもビックリしていた。
noomもなにしろ方法論としては知っていたものの、実際に捕まえることができたのは初めての体験…
鮎君はさっそくリホチに掴まれご臨終し、夕飯のおかずになった。

その日、そして次の日も少し上流にて「2匹目のドジョウ」を狙ったけれど、これがなかなかなかなかまるでいない。
時折水中眼鏡でも覗いてみたが、稚魚すら見かけない。
やはり冷たい澄んだ水には魚たちも住みづらいのかな。
でも手当り次第に石の下に手をのばすことで、
全体としては激しい流れでも意外に石の下には流れの落ち着いた薄暗い大きな空間があったりして、そんなところが魚にとっても落ち着くんだろうな、
なんて水中の世界が少し手から伝わってきた気がした。
こんなに躊躇無く穴に手を突っ込めるのは川ならではの醍醐味だと思う。
海ではとてもこんなことはコワくてできない。
今回の鮎ゲットは偶然の幸運も多々あったと思う。
なにしろ川遊びの初っ端のできごとだった。
でも、tooたちにとってはこれまで絵本の中のできごとだった
川で魚が本当に獲れる。しかも手だけで獲れる。というのを間近に見たのはインパクトがあったらしく
一生懸命真似して探していた。
大人もこどもも川に向かっていた時間は魚自体は見つからなかったものの、ほんとにうれしかった。
捕まえようと静かに熱中してる時間が共有できてうれしかった。
いつか捕まえて欲しい、捕まえる時のドキドキを味わって欲しい、自分のチカラで。

追記:最終日、真夜中の午前3時、見上げると満天の星。場内の温泉入口、足下で光るヘイケボタルを見つけた。
こんな時期にもまだいるんだという驚きとともに よわよわと光るホタルに夏休みの終わりを強く感じた。
入浴後、夜空に星は消えていた。

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