2011年9月23日金曜日

出現メカゾウムシ 2011.9.23

数日前のこと。
我が家では夜寝る前に絵本を読むが、そこにnoomが新登場させたのが「ぞうむし」の絵本だった。
翌朝はひんやり涼しい秋晴れ。いつもよりtooがなぜか早起きしてきたので2人で昨日散歩した場所まで行ってみることにした。
なぜかといえば、そういえばその場所にクズが茂っていたのでそこを探せばクズに集まるゾウムシが見つかるかもしれないよ、と絵本の読後に吹き込んでおいたのをtooがしっかり覚えていたから。

さてクズの前にはしゃぎながら到着して,よく見てみる。
内心朝早すぎて涼しいので、本体は見かけないのでは…ゾウムシ特有のはっぱのかじりあとや、今回絵本で知った産卵跡ぐらいが見つかればいいか,なんて思いつつ。


ガードレールに巻き付いたクズの茂みを一瞥してもやはり葉の上にはいなそうだったので、
さらに茂みに顔を突っ込むようにして見てみると…いるいる、マメカメムシがやたらにいる。
今書いていて気がついたが、マメカメムシは小さく特有のまるっこさがあり、豆っぽいカタチをしているからマメなんだとずっと思って来たが、
クズなどのマメ科に集まるからマメなんだろうか。
両方に掛けていたとしたらなんて的確なネーミングだこと。



さてさて、今日のターゲットはゾウムシ。
カメムシには触らないようにして探していくと…いたいた。
茎につかまっていたオジロアシナガゾウムシ。
絵本も出てきたシロクロハッキリ分かれたパンダのような体色が印象的なゾウムシだ。
  ぽろりと落ちないように気をつけつつtooに手渡すと
うれしくなったtooがうちに持って帰って飼ってみたいと言う。
「カレーもみたいって言ってたね。」
絵本を覗き込んだカレーが実物のゾウムシの口を機会があれば見てみたいと言っていたのを覚えていたようだ。
クズの葉っぱや茎があれば簡単に飼える、とこれまた絵本の中で紹介されていたのを覚えていたらしく、「葉っぱも持って帰る」としっかり採取しているtoo。
帰り道、茎に掴まらせたまま家までの道のりで、きっとぽろりと落としてしまうんじゃないかとnoomは心配していたけれど、大丈夫だったのは意外。
あとで茎から引きはがそうとすると前2対の脚で力強くしがみついていた。
が、さすがに引き離すとゾウムシらしくころりと擬死ポーズをとるのがかわいいのだった。

 家にてさっそく実体顕微鏡を使って覗いてみると…
カレーは口の先端部分がブラシ状になっていると思っていたらしいので、植物をばりばりと食い破れるように動く口吻の構造に驚いていた。
noomはくりんくりんと自在に動くボールベアリングのように丸い頭部(厳密に言えば後頭部、か)がカッコイイと思った。
鼻部分(本当は口)の途中の凹みにもそそられた。きっと脇に張り出している触角がぴったりおさまるんだろう。甲虫の腹部分やエビカニの目玉の部分と同じ機能美にそそられる。
脚はごつくて腕相撲が強そう感じ。茎を掴む2脚には中間にスパイクがついていてより強力にしがみつけるようになっているし、ニュートラルな曲げ具合で丁度クズの茎を抱きかかえられるようにサイズが最適化されている気がする。
たくさんの凹凸がある体表はお寺の鐘のような印象で、ゾウムシの「固くて丈夫」な特徴はこの表面加工にもあるような気がする。
体色もよく見てみると、2色のうち白はマット調だが黒にはビミョウにつやがあり、鳥のふんに擬態するこだわりが強く感じられるのが小気味よい。
拡大してよりハッキリしたのはゾウムシは「職人」という言葉が似合うということだった。
巨大にしたらスターウォーズにでもそのまま登場しそうな重厚かつ精緻なSF的デザイン。
これはカッコイイ。ゾウムシにハマる人がいるのもうなずける。
ゾウムシデザイン
日本産ゾウムシデータベース
オジロアシナガゾウムシについて

さっそくマネしんぼのリホチがケースからゾウムシを出して遊んでいた。
しばらく後、クズを口に入れようとするUFOを発見。
どうやら放置されていたらしい。この時、ゾウムシは見当たらなかった。
まさか後日おむつの中で発見することになるのか!?嗚呼!
と思いきや翌日無事に部屋の隅で発見された。よかったよかった。
この数日間、noomは巨大メカゾウムシ(四股を踏むようにがに股でゆっくり前進&両腕を前方に長くのばし、手はがしがしとこどもをこしょぐる&強い攻撃を受けるとごろんとひっくり返り静止、しばらくのち復活)
となって子供たちの敵役となって遊んでいる。

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