2011年9月8日木曜日

なつはかなかな 2011.7.17

 本日だと4時20分。
我が家の周りでもかなかなかなかなかなかなかなかな…
夏の晴れた朝はヒグラシの合唱からはじまる。
たくさん鳴いてるにもかかわらず、不思議に涼しげな音。
単調なはずなのになぜか耳障りと思えないのは、何故なんだろう。
それから2~30分でヒグラシの朝は突然終わる。
ぴたりと聞こえなくなると入れ替わるように他のセミが鳴き出し、暑い一日のはじまりという感じになる。

そしてじりじり暑い夏の午後、わき上がる雲が太陽を遮ると日差しが陰り、
すーっと空気が涼しくなるとヒグラシが歌いだす。
激しい夕立とは対照的に、降りそそぐ音の夕立はやさしい。

ヒグラシはずっと「日暮らし」と書くのだと思っていたし、それが一般的なようだけど、
よく考えてみるとちょっと違和感。
「日暮らし」だと「朝から晩まで」つまり一日中という意味になる。
そうではなく、(朝まだ)「日暗し」なんだろうな。
もしくは「日暮れさす」声なのかな。

ヒグラシのはかなき声は薄暗がりと共にありけり…とても日本的カナ(詠嘆止め)。

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