2013年8月4日日曜日

一夜明ければ謎の卵

昨日の夜は子供ニーズに応えて家族で近所に昆虫採集。
実は「あえて採集に行く」というのは今回が初めてなのだった。

街灯の下をひとめぐりで落ちてる落ちてる
カブトメス多数、ノコギリクワガタ、コクワガタ、
そしてナナフシ、セミ、ツノトンボ、ヘビトンボなどなど
カブトムシはその場に放置していても車に轢かれてしまうだけなので
なるべく 見つけたら遠くに投げてやるほど。

バトルロワイヤルかご。ナナフシ早々にリタイヤ。
そのあと樹液の出てる木を見に行って、そこにはオオムラサキやコクワガタのほか、
curryの憧れのベニシタバがいて、これを捕まえようとヤッキになるがなかなかすばやい。
 考えてみると、都会の子はこのためにわざわざこちら方面に旅行にくるわけで、
ある意味ぜいたくなとこにすんでるんだよな〜と再認識。


で、家に戻って昆虫観察。親は見飽きた感のあるカブクワは実はどうでもよく、
ヘビトンボの異様さと配色の美しさに見取れてた。


早朝起きたら居間がなにやらガサゴソ。
電気をつけたらクワガタがブ〜ンと電球に向かって飛んでいる。
なぜ?それはカブクワ用の虫かごの扉がきちんと閉まっていなかったから。
…カブクワは全部逃げ出してた。ようやくカクホ。

朝、子供に言われてみてみると
カゴの中に何か昨日にはなかったものが付いてる














なんだこれ?
裏側




















消去式でこれはヘビトンボの卵と判明。
この卵、実は川でも見たことがある。
石の上にへばりついていて、何だろうと思った
そんな川遊びの記憶とつながった。

ヘビトンボの幼虫は強い肉食性で
コレが住んでいるとあたりに他の水生昆虫がいなくなるほどだという。
一匹でこの無数の卵。

川遊びの度、釜無川の水中生物ってなんだか他と比べて「薄い」と感じてたのは
もしかしてこの子たちのせいなのだろうか。






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2013年6月22日土曜日

蓼科山はくものなか

先日深田百名山の一つでもある蓼科山(2530m)を登った。
登山口には立派な鳥居、ここは蓼科神社奥社への参道でもある。


七合目登山口
















蓼科山は成層(コニーデ)型火山に鐘状(トロイデ)型火山が噴出してせり上がってできた二重式火山で、
諏訪側から望む美しい円錐形の山容は「諏訪富士」とも形容されるほど。
雨の日に現れるスワフジグモの巣。嘘。




































だから馬返しからは単調な急斜面、将軍平から先の頂上直下の斜面はさらにゴツゴツ急傾斜
そして頂上は一面の岩の原。 火口中央にぽつんとある奥社。

星空の夜に来たいねえ。
奥社に祀られているのは
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)←天地開闢のとき現れた最初の神の1人
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)←食物の神
木花佐久夜毘売(このはなさくやひめ)←山の神、富士山もこの方。怒りっぽい女神様
だそうな。
それはあとで知ったのだけど、
ここはなかなかおもしろかった。
 木の鳥居は平成 、ほこら自体は大正時代建立と記されておりでそんなに古いものではない

けれど、まず謎のパワーストーン。














大きな水晶とひすい?がほこらに供えられている。
明らかにこの辺りにある石じゃない。誰が何のために?

そして脇の観音?像。建立年不明。


















穏やかで柔和、長髪に見えるのだが、気になるのは手 。


















十字架に見えてしょうがない。
いわゆるマリア観音なのでしょうか。どうでしょう?
あとで関連資料がないか調べてみたものの見当たらず、
なぜここに…という謎が残ります。
もしかしたら、こんな山頂までは調べにこないだろうと
隠れキリシタンが運んだ、などと想像が膨らむ。

さらに調べてみる。
蓼科神社って何?
蓼科神社の創建は不明、元慶2年(878)には蓼科神としての記録が残っていて
明治8年に蓼科神社と改称される以前には、高井大明神、飯盛神、八王子権現、八塩権現などと云われていたそうな。

高井とは、高いところにある井戸という意味。
この山に降った雨は、地下にしみこみ、ふもとのあちこちに泉とな
ってわき出て、村々をうるおてくれます。村人はこの山の恵みに敬
意をもって高井大明神とあがめたのだそうです。



















 蓼科信仰はどうやら、山そのものをご神体と考える
古いふるい信仰のようです。

ほかにもこんなおもしろい記述が…

蓼科山にはビジンサマという名のものが住んでいるという伝承がある。姿は球状で、黒い雲に包まれ、下には赤や青の紙細工のようなびらびらしたものが下がっており、空中を飛ぶ。これが山を通る日には人々は山仕事をやめるという[1][2]山神信仰において、山神の祭日に山仕事をやめる風習がしばしば見られることから、このビジンサマも山神の類と解釈されている[3]

あかのびらびら











あおのびらびら
 見てみたい〜。ビジンサマはやっぱり美人様なのだろうか。コノハナサクヤヒメだし。

 はたまた
また寛政10年(1798)刊の紀行文「遠山奇談・とおやまきだん」(華
誘居士著)には、この山で落雷と一緒によく落ちてくる雷獣という
獣のことが出ているそうな。
それによると雷獣は、体毛は針のようで鳥のように口ばしがあり、
尾は狐のようで鷲よりも爪が鋭かったそうです。
地面の下の美人様
















この日はケモノに逢わなかったが
山頂には避雷針がたくさん立てられてました。

そしてこの話、 かつてこの山にもライチョウがいたという記録が江戸後期1834年
(天保5)成立の「信濃奇勝録・しなのきしょうろく」(井出道貞
著)にあるそうですがそんなことも関係してるのかな。
(しかし、1929(昭和4)年、博物学者の矢沢米三郎という人が調査
の結果、絶滅を報告、残念。)

小雨の中だったけど
いろいろおもしろいぞ,蓼科山。

帰り道、ニジを見た。



長野県神社庁より
玄松子の記憶
山旅漫歩゚
内山のワクワク見つけ隊



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2013年6月19日水曜日

虫めずる一日


先週末、市内のオオムラサキセンターでの虫ガール向けイベント
「虫めずる一日」に参加しました。
(私は虫ガールではありません。Curryとリホチは該当者。)
ムーちゃんです。羽化してた1頭はフラッシュ浴びまくり

個人的には(一般的な?)虫ガールの人たちが、どんな人で、
どんな虫に関心を持ち、そして虫のどこがどう「女子目線で」可愛いと感じるのか、それを知りたかったです。
Curryさんは果たして近所に虫友はいるのか?に注目。


午前は野外で自然観察、午後は3人の虫好きの講師の方のお話、と虫づくしの一日となりました。以下ざっと写真で
ここでは屋内でオオムラサキを観察できるのです

わたしのやくめははたしたわ
ドクガもどうどうと同居してるのが素晴らしい。わけへだてない虫愛

続いて野外で観察会
我が家の推しムシはハシリグモ。おんぶかあちゃんです。
noomの推しムシはカツオゾウムシ。名前がなるほど。
スタッフちょびさんは虫目のペースを熟知。しかし予測以上のスローさには苦戦気味


ヒカリモノ好きなtooの推しムシはアオツノカメムシ。

講師の川上さん。サファリハット欲しいです。

講師の川邊さん。昆虫エクスプローラーいつも閲覧してます。


「虫ガール」という新しいジャンルの提案を通じて、
小さい頃は虫好きだった人も多いはずなのに。
いままでは潜伏せざるを得なかった虫好き女子層を認知&増やしてゆくことは大賛成です。
それは言われなき虫へのヘンケンを
改善してゆくきっかけになりうるかも知れない。
 今回気づいた虫ガールの特徴として、さすがに女性ということで大なり小なり服装、アクセ、持参グッズなどに
虫たちへの愛とこだわりを表現している人が多かったような気がします。
この部分にフォーカスしたりすることで虫好きの新しいカタチが作れるといいなあ。
今回は第2回とのことですが「虫ガールならではの虫とのつきあい方」を提案してゆくイベントに今後
ますます成長してゆくといいなと思いました。








 ところで今回の勝手もりあがりは当日朝の思いつき、「むし弁当」。


ダンゴムシのおむすびや、
このほかカブトむすびも

コガネムシのフライ風、
なぜか感じる味以上のキンダンのカイカン
カメムシの姿揚げ風おかずなどなど
個人的にはピーマンカメムシをよりブラッシュアップしたい

キャラ弁の新しいジャンルになるか????
即興なのでクオリティ低いです、しかし盛りあがりました。










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2013年6月4日火曜日

みどり濃くみずみずしくてみずがきやま

日曜日の瑞牆山。結構な人手で結構結構。
みずがき山荘からしばらくはミズナラの林がみどころ。
雨のように降り注ぐハルゼミたちの大合唱の中、ゆっくりと登る。
ぽちぽちとミツバツツジも咲いてる















富士見小屋までの尾根は ダケカバとモミ、ミズナラの大きな木が多くていい感じ。
その先の天鳥川までは林の中にやたらコメツガの幼樹がめだつ。
そして中間くらいの大きさの木もあり遷移途中の森だということがよくわかり面白いなあ。
 天鳥川あたりからシャクナゲの花が咲きはじめていた。















その先の桃太郎岩からは「みずがきのお約束」の支え棒が楽しい。
大岩の下には必ずつっかえ棒がしてあって、
なんだか触手を伸ばす「王蟲」、という風情。
現代アートみたくもある




















それからシャクナゲを見ながら登る登る登る〜
日曜なので道中結構すれ違いが忙しい。
登る登る〜
で、頂上。やっぱり高度感すごいなあ。
奥に金峰山、五丈岩は葉に隠れてる
















で、五丈岩やヤスリ岩、富士山なんかよりここで他の何より気になったのが コレ。
何mあるんだろう。















巨大送電線。
岩峰より目立っている。
にょきにょき生えるこの「人間のトゲ」が自然の中で目立つ目立つ。目立ちすぎ。最近、近辺の山から奥秩父方面を遠望する度、遠望なのにこれが高くそびえて、
どんだけ〜と思ってしまう。

それから不動滝にむかっての下山はうってかわって人気が無い(ひとけです念のため)急降下。
こちらの斜面はかなり高度を下げるまであまり展望も無く
シャクナゲも上の方では寒いのか花がついていなかったので
逆にシャクナゲについてつらつら考えた。

今回初めて花をまじまじと見て、しゃくなげはツツジの仲間と納得。
てことはあまり養分無くても生えやすいのかな。とか
密生してるのは何故だろう、とか
りっぱなはっぱ















なんで葉を落とさないんだろう、とか
葉っぱりっぱだな〜とか 。
 ちょっと日陰っぽい湿った所が好きなのかな、とかなのになんでこのあたりはシャクナゲがあって、サルオガセがあまり目につかないんだろう、
とかいろいろ。
ネットであとで分かったこともあれば、不明なものもある。
それでも発見したり、わからなかったり、よく見ることはやはり楽しい。

ハクサンシャクナゲ







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2013年5月28日火曜日

静かな裏山・雨乞岳

我が家の裏山は南アルプス(の前山)。
で、 最も近くにある2000mでありながら、
でも行程が少し長くてこれまでちょっと敬遠していた雨乞岳に出発。
雨乞岳は名前のとおりかつて日照りに苦しんだ民が登頂し、石を落として雨乞いをしたといういわれの残っている山で昭和のはじめ頃まで雨乞い儀式が行われていたとのこと
せっかくのいい天気なので最短コースではなく縦走コースで。
石尊神社から出発。この神社は丹沢の大山阿夫利神社を中心とする山岳信仰につながっているので雨乞いに絡んでいる


 つながりで、山頂から石を落として















むかし、木を搬出した道を登ってゆくので
急斜面になってもコース取りにまったく無理が無い。
階段ぐらいの段差が時折あるくらいだからか、MTBが駆け下りた跡が道に残っていたが、なるほど気持ちよかろう。
尾根道は白いホソウ道路が続いてる感じ















こんな道は脇目もふらずに歩かなくていいので実に楽しい。
時に空中大木に驚いたり、


















時に ときおり幹にくまさんと思われる爪痕があり、
ドキドキしながら
しかし、遇いたくもあるので耳を澄ませながら登っていった。














麓のヤマツツジ、尾根筋くらいからミツバツツジ。初夏の森はツツジが鮮やかに彩っていた。
ゆっくりだが3時間ほぼ 歩き通して1600m地点に。ここにはサントリーの森作りの小屋がある。
そこからしばらくは割と平坦な気持ちのよい尾根道で、唐松林から 甲斐駒等がちらちら見える。
30年ほど前なら展望も開けていたに違いない。
ほんの少しだけいわゆる山登り道になったあとは巻き道。

だんだん行く手に水晶ナギが見えてくる。
 水晶ナギとの分岐からは片道15分でナギにつく。














突然の砂浜は開放感にあふれてる。
雨乞岳
前方には雨乞とペアなのだろうか?天気つながりの日向山が近い。














日向山は人がいるんだろうな。今回終始無人山行。
日向山















本日のおそい朝食をナギで済ませ、ゆっくりする。
鋸岳















ちなみにナギは風化花崗岩であり、見た所水晶はなさそう(予想通り、だが少し残念 )

それから分岐に戻り、山頂を目指す。
が、ここから直登1時間。
ワイヤー位から急登はじまり

山頂直前の方がよいながめ。最後の八ケ岳

我が家が見えます

山頂直前の方がよいながめ。最後のノコギリ岳


今までのコース取りがあまりに気持ちよかったのと対照的な
「最短距離をとりあえずむすびました 」的道。
ギャップありすぎ、と思いつつ山頂着。



下りはしばらくつづく亜高山樹林帯は倒木がいくつもあって、歩きづらい。
今はこちらがメインコースのはずなのに?
 ビューポイント2カ所を過ぎ、急坂をががっと下り始めると
辺り一面オオイタヤメイゲツの林になる。これは素晴らしい。
結構広い面積なので紅葉の時季に来たいものだ。















本日は運がいいので水場には水があり、














一応「クマ」に遭遇。(アナグマくんです。)














ジャンボエビフライも多数揚がってました。
 水場の先はしばらく平坦な尾根道が続き、
そのあとガレが多い森の坂を下ると、
始まりました「生理的に合わない階段道」。


















一段飛ばしてその分平らに作ってあったら随分違うんだけどなー。
 そして車道到着。
ビレッジ白州からは長い車道歩きを避けるため
以前に見つけておいたショートカット昔道を使って、
1時間で出発点の神社前についた。
昔からある道の良さを体感できるこのコース、山頂よりは水晶ナギの方が到達感あったなあ。






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