2012年10月7日日曜日

あまりにおきらく てっぺんごはんにGO!

 先日のお休みの日、リホチを病院に連れて行ったら
診察が早く終ってしまった。
台風が通り過ぎたからなのか
折しも夏のように暑い日差し、
空は青空、そうだ、山にいってみよう。

お弁当を買って甘利山に向かった。
道路に落ちてる小枝、葉っぱ、大枝がハンパない 。
30分ほどで山頂直下の駐車場に到着。
まずは森の中のメルヘンなトイレへGO!















そして出発。徒歩たった5分で絶景かな!
甲府盆地を眺めながらお弁当を広げる
いただきま〜す















目の前に浮かんだ雲が
上でなくて真横にあるのがなんだか愉快な気分にさせられる。
家ではあまり食べない最近のリホチだが、ここではぱくぱく。

まさにぽっかり浮かんでる














弁当は離さない
















ごはんのあとは山頂へ。
まさに、拍子抜けするくらいあっというまに着く。












そら広い

















週末やツツジの季節は、さぞや込むんだろうなと思いつつ
オフシーズンの今だけはだーれもいない山。
トリカブトは保護ロープの中。盗掘されやすいのかな















帰りは少し遠回りして駐車場に戻った。
なんか気に入ったカラマツ















時間があったので途中のさわら池にも立ち寄ると、
ニーナちゃんの親分がいた。
大きな栗の木の下では…















池の水が濁っているのは台風だからなのか?
それでも雰囲気はいいところだなあ。
ただいまスティックエイジ















リホチは拾った棒をぶんぶんふりまわし、
衝動に駆られて岸までいって、ぺしぺし水面を叩いていた。
波紋が静かに池の上にひろがってゆく。
秋の時間はゆっくり、すすんでいた。
こもれびきれい






































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2012年7月18日水曜日

富士山麓の妖しい森でヤマンバに遭遇




昨日、富士山麓の森の中で奇妙なものを見つけた。
梅雨明したばかりの夏の森
しゃがんで小さな花や苔たちの写真を撮ったりしていると、
地面に「動物の毛?」があちらこちらに落ちている。
こういう場合にはよく近くに動物の遺体があるので、興味を持ってよく見てみる。
黒くて少しつやがあり,長くて 剛毛っぽい。
なんだ?そう、 まるで髪の毛みたい。ここは富士山麓。いやいや。まさかそんなことは…

と一瞬ぎくりとしながら
人間の捨てたテグス状のゴミではないか?とも思いつつ
ひとまず引っ張ってみると、プチッと抵抗がある。
そして落ちているのではなく土の中から出ているようにみえる。
基本は髪の毛状だけど、ときどき分岐して三叉している所がある ので
ゴミではないな。
 不思議に思いつつも し、地中の枯れ枝に付着しているし、キノコか地衣のなかまだろう?
その場ではそれぐらいしか分からなかった。




家で調べると、見つけたのは「山姥の髪の毛」だったということが分かった。

*ヤマンバノカミノケとは、特定のきのこ(子実体)を指す名前ではなく、樹木(小枝)や落葉上に「根状菌糸束」と呼ばれる独特の黒い光沢 を持った太くて硬いひも状の菌糸の束に対して、伝説の奥山に棲む老婆の妖怪である「山姥(ヤマンバ)」の髪の毛になぞらえて命名されたもの。
どうりでこれだけ特徴的なのに、キノコの図鑑を調べても載ってない訳だ。

*この黒色の根状菌糸束を形成するきのこには、ホウライタケ属やナラタケ属、さらには子のう菌であるマメザヤタケ属のきのこが含まれ、林内一面に網目状に 伸びることもあれば、数メートルの長さに達するものまであるらしい。
そういえば、近くにこれも奇妙なかたちのマメザヤタケがあるのを見かけた。
マメザヤタケ


*通常、きのこの菌糸は乾燥に弱いのですが、ヤマンバノカミノケと呼ばれる菌糸束は細胞壁 の厚い丈夫な菌糸が束の外側を保護していることから、乾燥や他の微生物からの攻撃に対して強靭な構造となっています。アフリカのギニヤやマレー半島の原住民などは織物にしてとても美しい腰帯として利用しており、日本では半永久的に光沢があることか ら、神社やお寺などの「宝物」として奉納しているところもあるようです。
およそキノコらしからぬ姿。でもこの変幻自在っぷりがキノコワールドのおもしろいところ。

*想山著聞奇集には「尾張国春日井郡氷野村の庄屋方の焚き残りの薪の中で、ニワトコに似た細い木に長い女の髪の毛のようなものが幾筋も生えているのをふと 見つけた。余りに珍しい物なので代官陣屋に訴え出たところ、名古屋に運ばれたが、如何なる物か評議がつかなかった。本草学に詳しい者もいたけれど、『珍し いものですなあ』と言うだけで、さっぱり知らなかった。(中略)これは文政八年のことである。」とあり、同様の記録が各地に残っている。

また日本各地の神社や寺の宝物の中に「七難の揃毛(そそけ)」と呼ぶ長い髪の毛のような物があるが、これもきのこの根状菌糸束かもしれない。箱根権現、 下総石下村東光寺、江州竹生島、信州戸隠山の物が有名である。閑窓瑣談によると、「上野国甘楽郡新羽村に神流川という川があった。慶長の頃、洪水の時にそ この板の橋にとても怪しげな毛が流れて引っかかっていた。地元の人が見つけて拾い上げてみたところ、毛の長さが三十三尋(約六十m)以上あった。色は黒く て艶があって美しかった。しかし何の毛であるか判らなかった。村人達はあまりにも驚いて色々と相談したが、その侭放っておくのもどうかと思い、その頃有名 な易者に占わせたり、湯立ち(占いの方法)したりした。すると『この毛は、野栗権現が流したもう陰毛である。』と巫女が言ったので、毛をその神社に奉納し た。当時は陰毛の宝物として有名だった。また毎年六月十五日の祭礼の時は御輿が出るのだが、後にはその陰毛を箱に入れてこれを恭しく持ち歩くそうであ る。」だそうだ。
↑このあたり、非常におもしろい。確かに陰毛の印象に近い。
今回は予備知識無しで実物発見から謎は始まったので、
不思議な未知の自然との出逢いの記録が、伝聞によって神や妖怪、伝説の誕生になる瞬間を追体験できた気がした。

  このヤマンバノカミノケの子実体を発見し、根状菌糸束であることを日本で始めて明らかにしたのは、世界的な博物学者として知られている南方熊楠。
そうだったんだ!この森では他にも粘菌や冬虫夏草のサナギタケをはじめ、菌類に目を奪われっぱなしだったのだけど、期せずして憧れのミナカタ先生の追体験ができたことも今回の大収穫だった。
マスタケ



お玉みたい


サナギタケ
さなぎたけの下にさなぎ
しがみつく巨大爬虫類のようだ






カイガラタケ

サンドアートみたい

タマサンゴホコリ?
ススホコリ?
この直後、カメラを落として粘菌がべっちょり



 


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2012年5月21日月曜日

日食〜我が家のお日待朝食

 本日初金環食。前に皆既日食を見た時とどう違うのか?
こちらは青空でした。

 noomはどこにいったんだろう?と探していた
レントゲンフィルムを今朝5時ごろ奇跡的に見つけ出して
うれしくなっていた。

うちの庭にちゃぶ台出して、朝ごはんしながら待つことにした。
今日はお月見ならぬお日待
 最初はパンを普通に食べていたけど、
そのうちこどもたちがたべものであそびだし…
即興日食メニュー登場 。
日食します!がぶり。
 うきうきほろ酔い気分みたいな感じになってきた。
観測結果の記録法(太陽がぼけてるが)

こんなふうにすれば日食のしくみがおいしくわかる?かも、と考えてみる
 しかし、金環食15分ほど前から、観測していた子供たちの様子に変化が。

なぜかチャンバラを始めて興奮気味の3人。
やはり,飽きて来たか。
U4は最初から太陽等みてはいない。彼はごはんを見ている。
リホチは最初だけ。
あれほど興味津々だったtooももはやほとんど太陽を見てない。

 
彼らのチャンバラも日食の異常行動なのか?

あたりは、明るいのに薄暗いなんともいえない 空気感。少し寒い。
そして金環食。
 指輪のような太陽もいいけど、やっぱりまわりの空気感の変化が日食の醍醐味。
木漏れ日が日食のカタチをつくるのはもちろん
空気がひんやり影がゆらいでゆく
ざわわわわ
あらゆる影もなんだかゆらゆらとしておぼろげで、
この世でないような、水の中にでもいるような不思議な感覚。
写真にあの不思議さがでてない




















たった4分ほどだったけど、
それでも眩しくて直視できない太陽のすごさ。
いつも太陽のそばにいる「見えない月」の存在感。
太陽と月がみかけほぼ同じという奇妙な偶然。
月も太陽も刻々と動いてるリズム。
いつも見慣れてる太陽や月や世界のふしぎをあらためて思い出す 
きっかけになった。
やっぱり自然はすごいね。


付記 皆既は完全に太陽が消えるけど、金環は暗くなるだけ。
目視できない現象を 昔の人は気づいていたのかなあ。
皆既との比較、金環は劇的というよりは繊細な感じがしました。

 








 

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2012年5月20日日曜日

横尾山 ちいさな山のぼり

小さな子供連れ×複数だと、どうしても足が遠のいていた山登り。
ひさしぶりに、家族で山に出かけよう。
ちいさな山のぼり

というわけで小一時間かけて一路、登山口の信州峠へ。
峠に到着直前、まさかの衝撃の事実に気づいて真っ青になる。
衝撃の事実に顔はこのような色に

…ザック忘れた。今回は荷物を一つにまとめたのに、
お弁当が入っているのに、
水筒も着替えも入っているのに、
準備万端整えたのに、
のにのにのに…ザック忘れた!
一時は幻の山行になるかと思われた
大きく気落ちしたものの、せっかくの気持ちよい晴れの日、
初心貫徹で家まで戻り、心機一転登山開始したのは11時過ぎだった。

とはいえ横尾山は片道1.5時間の行程だ。
気を取り直していざ出発

最初の30分はゆるい尾根を散策気分ですすんでゆく。
最初30分はこんなかんじ

空気は透明、
緑のチョウみたい
まだ出始めたばかりの木々の緑も地面もなにもかも
くっきり明るく光っている、気持ちのよい道。

輝く葉

実はリホチ(3歳)は本日が実質登山デビュー。
なんだか興奮してだだだっと先に先にすすんでゆく。
この人は猪突猛進型なのが少しコワい。
とっとこ先に行く

U4は常にCurryの背中。おとなしくしてると思いきや
いつの間にかかぶせていた帽子が無くなっている。
どこにポイした?
出発から10分経ってないが帽子もない。

到着時、なんとなくブルーだったtooも
持参したカウンターでスミレの数をカウントしだしてから
だんだん調子が出て来た。
スミレ調査員

今まさにスミレが真っ盛り。
タチツボスミレ?
道端のいたるところに、ところどころはお花畑に、
tooもあまりの多さに150くらい数えたら音をあげてしまった。

ふみつけるのがかわいそう

次の30分はかなりの急登だ。
即席ハーブ水

道沿いにはスミレの他に初めて見たちいさな白い花。
なんとなく見たことある雰囲気だなと思って
あとで調べたらヒメイチゲだった。
ヒメイチゲ

さすがにリホチの足が鈍って来たので
青い鳥作戦(おやつを餌に少しづつ高度をかせぐ幼児登山法)で凌ぐ。
そして、カヤトの尾根にひょっこりと出た。
青い鳥でなく青い星、ハルリンドウ
 少し遠方が霞んで来たものの、360度の見晴らしに満足満足。
瑞牆山の前方を高圧線が横切っている。
その巨大鉄塔の一本が、チカリチカリとちいさく光っているのが印象的だった。
金峰山には少し雪
ここでお昼にする。
子供たちがたべるたべる食べる。
カタツムリのカラはなめないで

用意したおにぎりやラーメン、バナナなどあっという間に無くなった。
なぜかいくらでも食べているのは、歩いていないはずのU4だ。
一番たべてます

我が家のごはんが終る頃には、他の登山者たちはすべて下山してしまった。
ここから貸切山行

貸切の山を今度はかくれんぼ作戦(行く手に隠れているのを探すことで距離を稼ぐ幼児登山法)でゆく。
全体的にはなだらかな尾根筋だけど、意外にゴツゴツしている部分もあり。
全体的にはゆるやかな稜線なのだけど

道に沿って所々に設置されている標柱に書かれている数字。
頂上ではいったい何番になるのか。
次は何番かな?
確かめるように歩を進めて山頂着。
 
あんまり展望がある訳ではないのが残念。

山頂にサクラサク

下山は電車作戦(ロープで猿回し状態にして安全管理)、
ロープはかまないでください

物語作戦(お話で退屈な下山路の気を紛らせる)などなどで、
とはいえくじけかける…

そんなときは手つなぎ作戦中
峠に到着したのは17時。
峠のぬらりひょん地蔵

お供え物の鉄鉱石?
日が落ちるのが随分遅くなったのを実感。

リホチは途中くじけかけたものの、歩き通しました。偉い。
次はU4がデビューしてくれると、いろいろ出かけられるのに。
出発5分後に投げ捨てられた帽子、無事回収
小さな山行、小さな一歩だったが
我が家にとっては大きな一歩だ。
次回が楽しみたのしみ。
It's a Small World




帰り道、近くの根古屋神社の大ケヤキを見に立ち寄ったが、
バオバブの木みたいな圧倒的な2本の欅の迫力に驚いた。
ゆがんでる

まさにけやけき木だ。
境内にてなぜかU4がおびえた感じで泣き出した。
おびえてる
彼は何を見ていたんだろう。
かしげてる
見えてもおかしくない、力のある場所だと思った。
和菓子の型みたいな天井














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