2011年9月8日木曜日

朝利〜早起きは三文の得 2010.9.10

 田中一村展を見に行くため、千葉にでかけた。ラッシュを避けるため千葉に到着したのが朝8時。さすがに美術館開場までは時間があるため、ポートタワーにでかけて海を見ながら朝ご飯を食べることにした。折しも台風接近ということで、ぽつぽつ雨が降っているが、木の下ならしのげる程度。家族でコンビニ朝食を食べていると公園だからか犬連れが多い、これは当然。そして前方の波打ち際にずいぶん人がいるなあ~海の中に足をつけてる人も、えっ肩まで入ってる人がいる?見たところ酔狂な若者じゃなさそう。どんどん人が増えている?なにしてるんだろう?
というわけで浜辺に近づいてみたら、みなさん道具を持ち込んで貝をつかまえている様子。せっかくなので歩くだけでも、と裸足になってみる。ねっとりとした泥でもなくさらさらの砂でもなく、しっかりとした細かい砂地。まあ、道具が無いと見つからないだろうなと試しに足で砂を掘ると…おやまあ、出てくる出てくるアサリさん。こどもでもすぐに両手一杯になるくらい、至る所に大小のアサリが潜っている。こどもたちも興奮している。水たまりに集めた貝を入れておくと、見ている間にどんどん砂に潜ってゆく様子もおもしろい。
あらためて気づいてみれば、まわりの砂には無数の穴が空き,さらによく見れば穴の入口の砂がかすかに動き、その中に誰かがひっそりと潜んでいることをそっと教えてくれている。それにしても(異論はあるかもしれないが)仮にも県庁所在地駅から5分のところに、人工埠頭のこんなところに、こんな気軽で意外な自然との関わりがあることに正直驚いた。
このタイトルを考えてたときアサリの語源が気になってあとで調べてみた。浅蜊〜「浅い砂利に暮らしているから」というのもあるが、本日の体験からすると砂をかけばごく簡単に採集できるこの貝には「漁り」がふさわしい。その日食べる分を朝に採集するから、なんて言うのは関係なかった。残念。

0 件のコメント:

コメントを投稿