2011年9月8日木曜日

007は死なない? 2011.7.7

我が家の庭にエノキの若木がひょろりと生えている、
この枝先に今年はずっとナナフシがいる。
3匹だったのが最近2匹になったと思っていたら、今日見たら4匹もいた。
気づかないだけで、まだまだいるのかもしれない。

ナナフシの記憶と言えば、
はじめて見たのは小学生の頃に実家の台所の勝手口の外、
壁にいた爪の先ほどの小さな小さな茶色のナナフシ。

そして家族で岐阜の渓谷に旅行に行った時、道端のとある木にいた大きな緑色のナナフシたち。
ここのは手のひらサイズはゆうにあった気がするが、なにより図鑑で見た憧れムシの一つを見つけたことに大喜び、しかもたくさんいたのでホクホクとたくさん捕まえた。
しかし、ビニール袋の中のたくさんのナナフシは…
家に帰る前にすべて死に絶えて臭かった悔しい記憶がある。

それから沖縄西表島では民宿の鮮やかな赤紫の花咲く植え込みに、すごく大きな一匹のナナフシを見つけた。
それはそのとき小さかったtooに近づけて、何がなんだか分からずあとずさるtooの姿を楽しんでいたっけ。

新潟では見かけた記憶が無いけど、山梨では時折林の中で羽根が生えているヤツも見かける。
木になるじゃなくて気になる虫なのだった。

小さい頃の虐殺への反省からか、見かけてもなるべくナナフシには触らないようにしている。
それは、ヤツラは枝先からワザと落ちるからでもあるが、なにより脚が簡単に取れてしまうからだ。
しかもこどもの頃の図鑑にも「脱皮により脚が再生する」とあり、そんなところがそこらに大量にいるバッタと差別化されていて、もう一つの特技、枝への変身術とともに不思議さを感じたものだ。

じっと動かないので、近づいてよく観るとナナフシなのに七節以上ある。
「ナナフシとは七節。七は数が多いの意味」とされているが、そうかなあ。
単純にナガフシだったのかもしれない。
さらにこじつけっぽく考えればフシは不死、手足がちぎれてもなお生えてきたり、死んだフリをする所に着目したネーミングだったのかもしれない。
さらにさらにフシと言えば付子、これはヌルデの虫こぶのことだけどトリカブトの根(附子)のことでもある。
しかも「ナナフシは毒虫である」というまことしやかな昔からの伝承が残っている地方もあるらしい!
真実はいかに!?(とはいえこれだけ対鳥作戦を進化させてる虫なので多分美味いケド。)

本日七夕なれど雨天なのでナナフシに願い事。「これからもたくさんの不思議に出逢えますように」

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