2011年8月13日土曜日

たまむしにためいき。 2010.8.2

 ムシムシした午前、出勤前に庭の手入をしたところ、。我が家の車庫の前でなにか羽音を立てて飛んでいる虫。きらりと飛ぶその色かたちは、タマムシ!
日差しにメタリックグリーンの輝きがまぶしい。吸い寄せられるように後を追い、つかまえてみた。改めてしげしげ見ても全身これでもかというくらい 派手。だけど、夏の日差しと緑の中では結構溶け込んで見えるもんだなあ。そのあとしばらく写真撮影したが、なかなか落ち着かなくて、すぐに飛んでしまうの には苦労した。
今でも覚えている初めての玉虫との出逢いは小学生のとある夏のこと。今となっては面影もすっかりないが、当時はまだ実家の近所は家より田んぼ が多くひろがっていて、1.5キロぐらい先の小学校に通う道の大半には緑があった。その中でもまだ未舗装で土ぼこりが多くてあまり好きでなかった広い道路 脇を歩くのは、汗がだらだら出る真昼の下校時には一番苦痛なポイントだった。その道路脇に横に置いてあった枯木の上に見つけたのが玉虫。つかまえたあとど うしたという記憶はすっかり飛んでいるが、その深い色は子供心にも魅力的で、ミズカマキリとともに随分長いこと標本箱にあった事を覚えている。玉虫を見た のはその一度きりだったし、涼しい地方に暮らす今、もう会えないと思っていた。
noom不在中、tooとリホチは初タマに大興奮だったという。tooは「宝石みたいできれいだねえ」と触って遊んだり、昆虫図鑑を開いてみ たり。リホチはこわごわ、でも興味津々で見ようと近づいたところ、玉虫がぶーんと飛んで手に止まり…ぎゃーと絶叫したと言う。確かに大きさといい羽音とい い色が黒ければまさにコックローチライク。強烈体験で虫嫌いにならないといいけど。その後、子供たちはひととき玉虫と遊んだ後、空に飛ばしてバイバイした らしい。彼らにとっても夏の記憶の色になったらいいな。
玉虫色は、今も30年前もnoomにとっては緑や空の色の濃さやギラギラ太陽やキラキラ水しぶき〜「夏の輝き」を濃縮した色。なつかしさもうれしいが、久しぶりの再会が自分の家だというのもなんだかこそばゆい。誕生日直前のうれしい出来事だった。

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