2011年8月13日土曜日

空の木 2010.6.16

夕食に花を飾った。白い5弁のかわいらしい花、ウツギだ。先日から庭や近所に咲きほこっているのをかれーが草取りのついでに切ったのを持ってきたので、南山焼きの花入れにみょうがの葉と一緒にさしてみたのだった。
飾ってみてあらためて気づいたのはウツギの花はとても落ちやすいこと。枝を少し降ってみれればぱらり、触ってみればがぱらり。ウツギの花の下に は、落ちた花びらが降り積もって白い雲のようだ。風にゆられて、雨にうたれて、蜂や虫が訪れるたびに、はらはらと落ちているんだろうな。その花びらは薄 く、白かった花も落ちてしばらくすれば色あせて、おからで作る卯の花の色になってしまう。そういえば、うのはなくたしの雨ってなんだか今頃の梅雨の雨のこ とだと思っていたけど、旧暦4月の別名が卯月なのは、その時期に卯の花が咲き誇るから、と考えれば名付けたのはきっと暖かい地域に住む人なんだろうな。で もこの花をとても印象的だと感じた気持ちは分かるような気がする。
調べてみると、○○ウツギというのはいろんな植物グループの総称らしい。共通点は茎が中空になっていること,だから空木。空の木って、なんだ かとってもステキな名前だ。茂みにちりばめられた白い花は一つ一つに淡い陰影があって、少し蒸し蒸ししてきたこの時期の雲の色に似ている。

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