2011年8月13日土曜日

10分毎林道記 2010.6.3

休日に家族で白州町の奥、まだ行ったことの無い滝を目指してみた。集落から随分山の奥に入り、工事現場との分岐が車の終点。そこからゆっくりと歩き出す。息子は拾った棒を持ち、すっかり「戦闘モード」になって見えない「テキ」と戦っている。
歩き始めて10分もしないうちに林道脇の小さな流れの向こう岸に黒いいきものの影。「くまがいる!」熊はすぐに山の中に消えてしまった。小熊ら しかった→親がいるかも、ということもあり、それからやたらと親2人が歌をうたい出すようになったのは言うまでもない。もちろんBGMの1曲目は「森のく まさん」だ。林道をすすむと10分もしないうちに今度は若い杉の植林地を通り過ぎた時、「がさがさっ」「どきっ」今度はシカだった。数頭が餌を食べていた らしい。杉のまわりに被害防止用のアミが巻いてあったので、これは予測の範囲。
かなりな急斜面に作られた未舗装林道、落ちたらたいへんだねと言っているのに息子は端に近づく。歩いていると10分もしないうちに、先頭を歩 くかれーが「うわっ」と大きな声を上げた。「どきどきっ」今度はヘビだった。そのシマヘビはしゅるしゅると瞬く間に道の脇に消えてしまった。さらにすす む。10分もしないうちに、道のすぐ前をはばたき横切る小さな影。「おっ」よく見えなかったけどキジかな?ひな鳥たちが飛ぶ練習をしていたらしい。
もう何が出てきても驚かないぞと思いつつ、滝の気配は全然無く、時間も昼が近づいてきたので橋にたどり着いたのを契機に引き返すことにした。 今度は娘もしばらく歩かせてみた。なにげなく歩いてる時、娘ははなぜかいつも手を後ろに組んで歩く。かわいい。母の仕草をまねしているらしい。10分もし ないうちに、「気をつけて!まむし」今度もへびだ。一見マムシっぽいけど若いヤマカガシ。長い体を悠然とくねらせる。わーいという感じでさわりにいきたい 娘を引き止める親。
しばらくして10分もしないうちに、「なにか道を横切ったよ!?」小さなもの。ねずみ???と思いつつ隠れるような穴も無く近くに2ひきい た、しっぽの青色が鮮やかなトカゲだったのでは、と推測。娘は肩車でうとうとしはじめた。息子はおやつおやつとうるさい。最初に熊を見た場所をどきどきし ながら通り過ぎたが、さすがに今度は出会えなかった。ほっとしつつ残念。
前に住んでいた新潟を思い出すような、なんて濃い自然。滝にはたどり着けなかったけれど、こんな、おもしろくてちっとも先に進めない場所を歩くのが、やはり好きだなあ。

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