2011年8月13日土曜日

森のダースベイダー 2010.7.28

昨日はtooの誕生日翌日。記念に彼が1歳の頃から何かにつけて家族で登っている平久保山に登った。ここは遊歩道を徒歩15分で山頂にたどり着けるのと、 頂上から我が家のあたりがよく見えるのがいいところ。我が家のお気に入りスポットの一つだが、その登山口には池がある。そこで、異臭と羽音を聞いた。辺り を見回してみると池のほとりの土手に小さなモグラの死骸があり、そこに蠅やシデムシがたかっていた。この地域でよく見かけるのはヒラタシデムシなのだが、 そこにいたのは少し大型のクロシデムシだった。2匹が交尾しながら死骸にまとわりついている。周りにたかる蠅と違い、シデムシはぐいぐいあちこちからモグ ラにもぐり込むようにしたりするので、死体はひっくり返され、少しづつ動いてゆく。tooも思わぬ事件現場に興味は持つものの「くさいにおいがする」とあ まり長くは近寄りたくない様子。
このクロシデムシ、黒光りしたボディに大きな目もと、見かける度に顔がダースベイダー似だなあ思ってしまう。特につかまえた時等は頭を腹方向 に下げる(首をうつむかせる)ので、胸部があの末広がりのヘルメットのように見えてよけいベイダー感が高まりカッコイイ。毎度ながら、見つける度に思わず ス〜ハ〜ス〜ハ〜と「あの呼吸音」のまねが口に出てくる自分がいる。しかし、触らない方が身のため。シデムシは刺激されると臭いにおいの茶色い汁を出す が、それがなんともいえない異臭、毎年夏の終わりに嗅ぐことになるカブトムシの死骸臭をさらにさらに強烈にした感じというと近いだろうか。
このシデムシ、おぼろな記憶ながら小学生の頃、夏のキャンプ場のトイレ近くで幼虫に出会ったのが最初だと思う。ダンゴムシのような三葉虫のよ うな不思議な形。ナウシカにでてくる王蟲に似た体型でとても昆虫っぽくない。そのころの手元の図鑑には幼虫まではのっていなかったので、その時にはなにか 得体の知れない新種の虫だと思ったのを今でも覚えている。
1時間ほどで戻って来たので見てみたら、あらら、さっきの場所からモグラも虫たちもどこにもいなくなっていた。シデムシが土に埋めた?ほかのいきものに移動された?すでにあの腐臭もしなくなっていた。

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