2011年8月13日土曜日

平家物語 2010.7.25

葉っぱの上にジョウカイボンが止まってる。森のどこにでも、やたら目につくジョウカイボン。ジョウカイボン、はじめて聞いた時からなんてヘンな名前。今回ちょっと調べてみた。
これまでその外見から、てっきりカミキリムシの親戚だと思っていたが、ちがうらしい。本当はホタルに近いなかまだそうな。なるほど、それなら植物食でなく、他の虫も食べるというのも納得。
ジョウカイボンとはもともと浄海坊と書くらしい。なぜにそんな名前がついたかと言うと、浄海坊とは平清盛の別名。清盛は晩年原因不明の高熱に苦 しんだ→やけどのような症状→カミキリモドキの毒はただれ症状をおこすーカミキリモドキとの混同ー 結果清盛=ジョウカイボンがつながったらしい。勘違い が定着したという話もおもしろそうだが、多分昔はジョウカイボンとカミキリモドキは似ている形から同じ仲間と認識されていたのではないだろうか。だから ジョウカイボンの仲間には体内に毒があってもおかしくないと考えた。灯火に集まる性質のカミキリモドキの毒に昔から気づき、悩まされていたというのが、名 前から伝わってくるというのもおもしろい。さらにいえばジョウカイボンとホタルが近い仲間とすると、あの「ホタルには毒がある」という考えもあながち嘘で はないのでは、という気がしてくる。源平合戦に例えられるホタルの光、そういえばその光の不思議さは霊魂の生まれ変わりではと言う考え方も昔はあったよう だ。
ともあれ、ジョウカイボン、そして平家蛍、(そして落ち武者の顔が背中にあるという平家蟹も)、平家にまつわる名前を持ついきものは、なんだ か常に密かに怨念というか、負のイメージを負わされているなあと感じる。逆に「源氏名」を持ついきものはホタル以外にもいるんだろうか。想像はふくらむ。

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