2014年2月17日月曜日

屋根雪ブロック崩し

ひさしぶりの更新。
山梨のバレンタイン大雪の後日談。
14日降り始め

15日朝


数日後に屋根の雪を降ろした。
地域の人から見ると、屋根雪は落ちてくるのを待つものみたいだけど
まだまだ新潟仕様の考えでは1m積もれば 降ろさないと大変、ということになる。
しかも、家の屋根は構造的に
2階大屋根がまんなかから半分に別れていて(その上に上がるのは困難)そこから落ちた雪が
1階屋根 の上に一度落ちる構造になっている。つまり、そこにたまる。
そしてそこから家脇の市道に落ちてしまう。
大量に積みあがるのと、万が一誰かが通過してるときにどさっとくると大変、
ということで雪下ろし決行。

当日、午後を過ぎると 2階屋根の雪の先端が少し前進して来ているのに気づき、除雪開始。
1階の屋根へは2階の窓から簡単にアクセスできる。
もう30センチ以上前にせりだしている。

スノースコップであまり振動を与えないように部分的に落としていくのだが
もし全体にどさっと来たら相当ヤバいので軒下からおそるおそる実行。
固まりを落とすと30センチ幅でも 1階屋根は振動でゆれる。
人間も気をつけたいが実は電信柱からこの部分にむかって引き込み線が伸びており、
それも守りたいのが今回の任務 。

そして一巡。ほっとしながら後ろを振り返ると、アレ?また屋根から飛び出して来ている?
当日は寒いながら快晴、そのため日差しのせいでどんどん溶けているらしい。
数センチだがまた削る。終った?また出てる→削る→出てる…
しかも出てくるスピードが少しづつ早くなってる!
というわけでしばらくインベーダーゲームよろしく右往左往してブロック崩し(なんだか懐かしい)
なるべく小ブロックになるように。
そしてクライマックス。2階の屋根からギッ…ギッ…と規則正しい低い音が聞こえるようになって来た。
まさに屋根雪がグライドして前進してきている音!
 しかし、それも終盤はいつ固まりが来るかと思うと手出しもできなくなってきた。
後は祈りながら電線を守るのみ。
事前作戦のおかげか一度に一気には落ちず、電線も無事。
あとは下にたまった雪を片付けるのみ(これが大変)
雪下ろし直後
除雪車すごい


今回は雪崩を裏側から見ているようなそんな体験ができた 。
それにしても降雪後からずっと晴れていてほんと有り難い。
そのため雪下ろし前にそれでも随分雪が縮みました。
逆に当初の予報通り雪から雨に変わったりしていたらと思うと ぞっとする。

雪下ろし、結構危険度高いのでこの先やる人は気をつけて


付記:丁度夕方から除雪車が入ってくれて非常に助かった
以下、終了後に撮影した残りのブロックが落ちる所(巾1m長さ50cm、厚み30cmこれでも薄い部分)












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2013年8月4日日曜日

一夜明ければ謎の卵

昨日の夜は子供ニーズに応えて家族で近所に昆虫採集。
実は「あえて採集に行く」というのは今回が初めてなのだった。

街灯の下をひとめぐりで落ちてる落ちてる
カブトメス多数、ノコギリクワガタ、コクワガタ、
そしてナナフシ、セミ、ツノトンボ、ヘビトンボなどなど
カブトムシはその場に放置していても車に轢かれてしまうだけなので
なるべく 見つけたら遠くに投げてやるほど。

バトルロワイヤルかご。ナナフシ早々にリタイヤ。
そのあと樹液の出てる木を見に行って、そこにはオオムラサキやコクワガタのほか、
curryの憧れのベニシタバがいて、これを捕まえようとヤッキになるがなかなかすばやい。
 考えてみると、都会の子はこのためにわざわざこちら方面に旅行にくるわけで、
ある意味ぜいたくなとこにすんでるんだよな〜と再認識。


で、家に戻って昆虫観察。親は見飽きた感のあるカブクワは実はどうでもよく、
ヘビトンボの異様さと配色の美しさに見取れてた。


早朝起きたら居間がなにやらガサゴソ。
電気をつけたらクワガタがブ〜ンと電球に向かって飛んでいる。
なぜ?それはカブクワ用の虫かごの扉がきちんと閉まっていなかったから。
…カブクワは全部逃げ出してた。ようやくカクホ。

朝、子供に言われてみてみると
カゴの中に何か昨日にはなかったものが付いてる














なんだこれ?
裏側




















消去式でこれはヘビトンボの卵と判明。
この卵、実は川でも見たことがある。
石の上にへばりついていて、何だろうと思った
そんな川遊びの記憶とつながった。

ヘビトンボの幼虫は強い肉食性で
コレが住んでいるとあたりに他の水生昆虫がいなくなるほどだという。
一匹でこの無数の卵。

川遊びの度、釜無川の水中生物ってなんだか他と比べて「薄い」と感じてたのは
もしかしてこの子たちのせいなのだろうか。






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2013年6月22日土曜日

蓼科山はくものなか

先日深田百名山の一つでもある蓼科山(2530m)を登った。
登山口には立派な鳥居、ここは蓼科神社奥社への参道でもある。


七合目登山口
















蓼科山は成層(コニーデ)型火山に鐘状(トロイデ)型火山が噴出してせり上がってできた二重式火山で、
諏訪側から望む美しい円錐形の山容は「諏訪富士」とも形容されるほど。
雨の日に現れるスワフジグモの巣。嘘。




































だから馬返しからは単調な急斜面、将軍平から先の頂上直下の斜面はさらにゴツゴツ急傾斜
そして頂上は一面の岩の原。 火口中央にぽつんとある奥社。

星空の夜に来たいねえ。
奥社に祀られているのは
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)←天地開闢のとき現れた最初の神の1人
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)←食物の神
木花佐久夜毘売(このはなさくやひめ)←山の神、富士山もこの方。怒りっぽい女神様
だそうな。
それはあとで知ったのだけど、
ここはなかなかおもしろかった。
 木の鳥居は平成 、ほこら自体は大正時代建立と記されておりでそんなに古いものではない

けれど、まず謎のパワーストーン。














大きな水晶とひすい?がほこらに供えられている。
明らかにこの辺りにある石じゃない。誰が何のために?

そして脇の観音?像。建立年不明。


















穏やかで柔和、長髪に見えるのだが、気になるのは手 。


















十字架に見えてしょうがない。
いわゆるマリア観音なのでしょうか。どうでしょう?
あとで関連資料がないか調べてみたものの見当たらず、
なぜここに…という謎が残ります。
もしかしたら、こんな山頂までは調べにこないだろうと
隠れキリシタンが運んだ、などと想像が膨らむ。

さらに調べてみる。
蓼科神社って何?
蓼科神社の創建は不明、元慶2年(878)には蓼科神としての記録が残っていて
明治8年に蓼科神社と改称される以前には、高井大明神、飯盛神、八王子権現、八塩権現などと云われていたそうな。

高井とは、高いところにある井戸という意味。
この山に降った雨は、地下にしみこみ、ふもとのあちこちに泉とな
ってわき出て、村々をうるおてくれます。村人はこの山の恵みに敬
意をもって高井大明神とあがめたのだそうです。



















 蓼科信仰はどうやら、山そのものをご神体と考える
古いふるい信仰のようです。

ほかにもこんなおもしろい記述が…

蓼科山にはビジンサマという名のものが住んでいるという伝承がある。姿は球状で、黒い雲に包まれ、下には赤や青の紙細工のようなびらびらしたものが下がっており、空中を飛ぶ。これが山を通る日には人々は山仕事をやめるという[1][2]山神信仰において、山神の祭日に山仕事をやめる風習がしばしば見られることから、このビジンサマも山神の類と解釈されている[3]

あかのびらびら











あおのびらびら
 見てみたい〜。ビジンサマはやっぱり美人様なのだろうか。コノハナサクヤヒメだし。

 はたまた
また寛政10年(1798)刊の紀行文「遠山奇談・とおやまきだん」(華
誘居士著)には、この山で落雷と一緒によく落ちてくる雷獣という
獣のことが出ているそうな。
それによると雷獣は、体毛は針のようで鳥のように口ばしがあり、
尾は狐のようで鷲よりも爪が鋭かったそうです。
地面の下の美人様
















この日はケモノに逢わなかったが
山頂には避雷針がたくさん立てられてました。

そしてこの話、 かつてこの山にもライチョウがいたという記録が江戸後期1834年
(天保5)成立の「信濃奇勝録・しなのきしょうろく」(井出道貞
著)にあるそうですがそんなことも関係してるのかな。
(しかし、1929(昭和4)年、博物学者の矢沢米三郎という人が調査
の結果、絶滅を報告、残念。)

小雨の中だったけど
いろいろおもしろいぞ,蓼科山。

帰り道、ニジを見た。



長野県神社庁より
玄松子の記憶
山旅漫歩゚
内山のワクワク見つけ隊



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