2012年2月11日土曜日

立春大雪

3日が立春、あけて4日から長野、新潟に向かった。
まずは久しぶりに訪ねる飯山の家。
前情報では雪がかなり積もって大変。
今回は終日除雪作業協力との事だったが、
あれ?
飯山市街地には、そこそこしか雪がない
あれあれ?
不思議に思いつつ
上越に抜ける国道に曲がり盆地から山間に入ると、
途中からみるみる雪の壁が高くなり
富倉集落は驚くくらいに雪の中。


次の日は、まる一日屋根の上の除雪。
朝方、急斜面の屋根にて
noomがザクッとスコップを雪に差し込んだ。
すると、
うああああ、ゴゴゴという低い音とともに
雪がぱっくり割れて、全体がゆっくりと滑り出してゆく。
しまった。雪崩だ。と思いつつ、なす術無し。
幸い、まだ屋根雪と地上の雪がくっついている有様だったので
1mくらい動いただけで事なきを得たものの
ドキドキした~。
家全体をふるわせたので、
家の中にいた人たちは地震だと思ったらしい。

そんなアクシデントに少しびびりつつ
母屋の雪を落としてゆく。
屋根の雪はざっと1.5m。
昨日夜から明け方迄に降ったふわふわ雪15cm。
ここ数日の新雪がざっと1m。
比較的きゅっとしまっているが、半分ほどに見えない層があり、
そこの面できれいに割れる。朝の雪崩面だ。
その下がザラメ状の重い雪の層。
すべて性質が違う。
延々とスノーダンプで雪を切り出す作業は大変だけど、
雪のいろいろな表情が見えてくるのは案外おもしろい。
うまいこと大きな雪塊を滑り落とせたときも快感。
そして作業終了時の達成感(+夜のアルコール)も。

tooは今回はテレビの誘惑に負けず、雪あそびに熱中。
雪の上をカンジキなしで歩いたり、
倒れたり転がったり。
昼ぐらいには屋根の上にやってきた。
朝の屋根雪崩の一件もあったので、彼らしく少し慎重に、
でものんびりと屋根上世界を楽しんでいた。

この時、叔父とともに(ほんのちょっぴりだけど)屋根雪を降ろした体験が
彼の中ではひどく印象に残ったようで
そのあと何度となく得意げに話してくれる
そんな姿を見て
大人世界の体験って、こどもにとっては
くすぐったいような、すごくうれしいことだよねってことを
再確認させられた。

屋根の上からは小さな集落が見渡せる。
空き家なのか、お年寄りの家なのか、
向かいの斜面の一軒の民家なんかは
家全体にすっぽりと巨大な湿った布団をかぶせたようだったのが
夕方にはなんとか「発掘」されていて、見ているこちらもほっとした。

雪一立方メートルはおよそ250~300kgになるという。
屋根の上に乗っかっている雪の全体の重さを思う。
さらにそれに耐えている雪国の家の梁の力強さを思う。
そんな大変さを内包しつつも、暮らし続けて来た人たちのすごさを思う。
立春は過ぎたとはいえ、まだまだ雪国の春は遠い。
でも、その分、春がくっきりとうれしいものになるってことを
noomも知っている。


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