2012年2月3日金曜日

冬のセギ道こおり遊び

我が家の敷地の真ん中には細い「セギ」が横切っている。
セギとは堰、つまり用水のこと。
川から取水した水が集落を巡り、流れている。
たぶん昔は小川みたいな姿だったろうけど、
今時は側溝を流れている。
このセギをたどるように散歩にでかけた先日のこと。

この1週間ぐらいの冷え込みで
セギが凍る→日中に溶ける→水量減る→凍る→…
の繰り返しが行われたからか
ミルフィーユみたいに何層にも隙間を空けて
氷が美しく凍っていた。
最初は棒でガスガスとつついて
穴をあけるのを楽しんでいたが、

そーっとやれば、けっこう大きなプレート状で取り出せることに気がついた。

太陽に透かしたり横から見ると複雑でキレイ。



noomはこの様子を見てガミラス星みたいだなと思った。
カレーには世代的に伝わらない。
脳内で響く「ヤマトの諸君」



















腐海の内部構造にも似ている。といえば分かるかな。
分厚いが薄くもろいので、
カレーは空手の瓦割りよろしくパンチやキックでアタック。



今度はtooがセギに入り氷の上に乗って見た。
カシャンカシャンと景気よく崩れるので
とても楽しそうだ。

UFOも乗せてみる。
これくらいになると氷は割れにくい。
最近まねしんぼなので兄よろしく
エイエイエイと小さく足踏みしているのは可愛い。
補助して踏み抜かせてあげると満面の笑みだ。
「薄氷を踏む想い」というのはこんな感じなのか?

リホチは氷の割れたカケラを大事そうに持って
「これツリーなの」と見せてくれた。


さらに進むと
場所によって氷の張り方も厚みも模様も少しづつ違う。
氷の裏側ひょうたん模様発見
表面が傾いているのは微日照時間差?


みんな同じ方向に水面(氷面?)が斜めに傾いているのもヒミツがありそうだ。
その場の氷にあわせてこちらの遊びも少しづつ変化してゆくのがおもしろい。

セギから取り出さないで少しだけばりばり割ると、パノラマ氷の山脈。
氷白峰三山

取り出した氷に厚みがあるので横にして立ててみると氷の峰がそびえたった。
氷マッターホルン

ガラスのレリーフみたい。
氷駒ヶ岳

畦に並べてみると冬の即席野外アートだ。
畦御神渡り

そのあと崩してみたり
カケラを蹴ってサッカーみたいにしてみたり
遊びは次から次へと生まれる。

小一時間たった。
こどもたちは頬赤く鼻水たらして
傍目から見ると多分なにやってんだろと
映るかもしれないが
とても楽しい冬ならではの時間。
普段は味気ないなと思っていた側溝の風景が
非常に魅力的に輝いていた午後。





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