2011年10月2日日曜日

じっくりくりくりくりをむく

我が家のすぐ裏に(おとなりさんの敷地だけど)クリの木がある。
そして今、クリの季節。ここのところ毎日のように栗が降ってくる。

今年は生り年なのかな。
一昨年は豊作だったので期待していたら
去年は白髪太郎の爆発的増加で夏前に丸坊主にされてしまった
今年は反動で太郎もそれほどたくさん増えなかったしな。

ちょっと拾っただけで、すぐにザルいっぱいになるほど。

早速食べようと言うことで,まずは包丁で皮を剥いてみる。
剥けないことはないけど、実が小さいからひとつひとつだと手間がかかるんだよね。

そこで秘密兵器登場。定番の『クリクリ坊主』。
工具のニッパーのようになっていて、片方のギザギザが栗を固定し、もう片方の刃で皮をそぎ落とす優れもの。
これを使うと、ハサミでちょきちょきするかのように面倒くさい皮が剥ける。簡単!

だけど、やはり結構疲れる。
外の殻だけが剥けると渋皮が残るけど、
その皮がとれたてだからなのか、なんだか普段見る栗より薄くて、
剥きがいが無いと言うか、このまま剥かなくてもいけるんじゃないか、とかつい無精になってしまう。
そして市販のクリは何故あんなにきれいに剥けているんだろうとうらやましくなり、
なにか秘策があるはずとネットで調べてみた。

すると
A.厚力鍋で水から10分煮る
B.沸騰したお湯に3分つけて、少し冷ましてから剥く
C.2分茹でて、切り込みを入れてから炒める
・渋皮をあえて剥かない。炒めてならそのまま食べられる
・剥く時はお尻から先端に
等といろんな情報をゲット。
ひとまず色々試してみた。
A.10分蒸したところ、1割りくらいが渋皮ごとむけた。
B.3割ぐらいの確率で渋皮ごとむけた。
C.渋皮がかりっとするまで炒めるときれいにはがれるが、皮が薄いと逆に面倒くさい。
あと、
・カラはどの方法でもきれいに剥けるが、渋皮ごとだと剥けない栗が混じる。
・煮ると火が通ってしまう。そのためそして表面がざらっとしたやわらかい感じになってしまう
・きれいに剥けるのは、実が少し黒っぽい(糖度が高まっている)ものに多い気がする。
・クリの実のカラはお尻の方が柔らかい。
などこの取り組みで、栗の実について、体感的に分かって来たことがあったのも収穫だった。
知識だけでなく、やってみないとなかなかわからないものだね。

とはいえ2日ぐらい色々やって見たが、なかなかこれだ!という方法が見つからない。
多分明日からは「少し熱湯であたためて剥きやすくしたものをクリクリ坊主カット」になりそうな予感。

そして、
素揚げしてみた。味は…不評。
炒ってみた。時間不足で中心がナマ。皮も気持ちよく剥けず、不評
栗ごはんにしてみた。子供たちにも好評。
蒸してみた。最後にちょっと塩をふる。スナック感覚で好評。
でもなんだか、記憶の中の「一昨年の味より甘さが足りない」ような気がする。という意見を受け、

また少し調べてみると
・栗の甘さは3日ぐらいで2倍、一ヶ月ぐらい0度近くで低温保存すると、最大3倍ぐらいまで高まるらしい(そのあとは逆に減少する)。
・加熱時に、じっくり火を通してゆくことで糖度が高まる

というわけで、あまりにも長時間栗作業をして白い目で見られつつ、
ただいま冷蔵庫にも鋭意保管中です。

栗は人にとってはおいしい食べ物
縄文時代から食物として利用されて来たらしい。
だけど,本来的には植物のタネ。
そして季節はこれから寒い冬。だから、でんぷんを糖に変えて体力温存していくわけね。
つまり春の芽吹きに備えてのその努力、そのめぐみを頂いてる訳ですね。自然に感謝。

そして昨日ひろっても、今日見れば、またたくさん落ちている、この圧倒的な生産量。
屋根の上ぱらりぽとりと秋の音。

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