2011年10月31日月曜日

夕空天体ショウ

29日、地区の用事でちょっと夕暮れにでかけた。

家を出ると東の低い山際近くに、
妙に明るく目立つ★が光っている。
地味めな秋の星座にそんな目立つ星はなかったはず。
木星か土星なのかな、
それにしても遠くの街灯のようになんだか明るいな。
と思いつつ、振り返ると「おおっ」

西にそびえる南アルプスの稜線すぐ近くに
細い細い月が輝いていた。月の影の部分もよく見える。
細い月って夜空にある時間も短いので、なかなか見られない。
そして沈む瞬間もタイミングが合わないと、なかなか見られない。
月の入りをしばらく道の真ん中で見つめていた。

家に帰って調べた所
月齢は2.3、つまり三日月ならぬ二日月だった。
そして丁度29日は木星が「衝」とのこと。あの明るい★は木星だったのだ。

ついでに時折見かけるがうろ覚えだった天文用語「衝」を確認。
「衝」とは地球から見て惑星が太陽と真反対にある状態 のこと
月の場合は「望」と呼ぶ。ちなみに太陽と重なる場合は「合」
・一晩中夜空にある訳で、観察に適する
・一番地球に近い位置にあるので、大きく見える
・月等は衝効果でいっそう明るく見える
なるほど。どうりでやけに目立ったわけだ。

そんな出来事があったあと
NHKの地球ドラマチックで、
「ラスコーの洞窟壁画は、実は古代人の描いた星図だったのでは」
という壮大で魅惑的な内容の番組をやっていた。

先日参加したズーラの象鼻杯イベントでも
「古代、縄文人は月の運行を深く観察していたはず」
という話題があったばかりなので、
 個人的には この仮説はとても納得できるものだった。
 宇宙と生活がより密接に繋がっていた古代。
日々の天空観察から得た知見を
文字を持たない人はイメージの力で後世に伝えたのではなかろうか。
なぜその伝統が、一旦断ち切れてしまったのかも不思議な所。


星の運行つながりの体験つづきに
なんだか一人でうれしくなってしまった晩。

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