2011年10月16日日曜日

秋のキリン

ただいま秋本番、
野道に咲く花の中で黄色い色は秋の日差しを受けて特に目を引く。
よく見かけるのはアキノキリンソウ。可愛い名前。

植物なのにキリンと呼ばれるのは何故に,
ということで少し調べてみると。
なんとアキノキリンソウは、外来種セイタカアワダチソウの親戚。
背が低いこちらが本家の泡立草だとか。
しかし名前は、別種のキリンソウに似ているところからの命名だという。
似てなくもないけど、激似でもないのが少しビミョウ。
キリンはキリンでも伝説の動物、麒麟だとのこと。


そこでwikipediaによれば
麒麟『形は鹿に似て大きく背丈は5mあり、
顔は龍に似て、牛の尾と馬の蹄をもち、雄は頭に角をもつとも言われる。
背毛は五色に彩られ、毛は黄色い。
頭に角があり、本来は1本角であることから、西洋のユニコーンと比較されることもある。』

ちなみにほ乳類のキリンにも角があるが、2本じゃなくて
5本!あるとは。本日初めて知った事実。
ほ乳類のキリンも5mぐらいあるので、
昔、実物(多分実物の骨格も)を見た人からの伝聞が
まだキリンを見たことの無い人のイマジネーションを掻き立て
想像上の動物を生み出したんだろうな。なので

『普段の性質は非常に穏やかで優しく、
足元の虫や植物を踏むことさえ恐れるほど殺生を嫌う。
神聖な幻の動物と考えられており、1000年を生き、
その鳴声は音階に一致し、歩いた跡は正確な円になり、
曲がる時は直角に曲がるという。』
円に直角…と、なかなかユニークな生態を持っているとされる。

ちなみにほ乳類のキリンの方は牛のようにモーと鳴くらしい。
キリンの鳴き声

オスの麒麟を「麒(き)」、メスを「麟(りん)」
というのもミニ知識として面白い。狛犬の「阿吽」みたい。

背が高い、秋に黄色が目立つ花だから
こじつけで伝説の麒麟に似ているとされたのだろうか。とも思ったが
でも、本家の麒麟草も草丈せいぜい30センチで
どちらかと言えばセイタカアワダチソウの方が首の長いキリンのイメージに近い。

ちょっと違うなーと思っていたら答えは案外簡単だった。
本家のキリンソウは漢字で書けば、麒麟草。
それともう一つ。黄輪草とも。これだ。
 確かに本家のキリンソウの花は、草の先端に丸く固まって咲いている。
ことばの音が別の連想を引き起こし、
それが縁起が良い語感ということもあり、そちらが一般的に定着してしまったようだ。
とはいえ、秋風に吹かれてたたずむこの花は、
少し愁いを帯びたキリンの目のように、穏やかで優しそうだ。

wiki:アキノキリンソウ
wiki:キリンソウ
wiki:麒麟
キリンのツノ

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