『鳥の島』という大好きな絵本がある。作者は川端誠さん。
「空にあこがれ、海のむこうにあこがれて、
毎年、毎年群れを離れて飛び立ってゆく鳥。
けれど、海は広く、力つきた鳥は沈む。
何百年、何千年。何羽も何羽も。
そうして沈んでいった鳥たちが積もって、いつしか島ができた。
ある年、その島で羽を休めることの できた鳥が
ついに夢をかなえる。その時…」
という物語なんだけど、
中島みゆきの名曲『二艘の舟』や『この空を飛べたら』にも共通する
他者から見れば無駄にしか思えないかもしれない精一杯な生き方、
強い願いは叶う、命をかけるほどの願いならばきっと叶う
という心ゆさぶられるメッセージが感動的。
おすすめです。ぜひ一度絵本を見てみてください。
この絵本は単なる絵ではなく、紙粘土のレリーフとして作られている。
立体感のある、非常に手の込んだもので、
作者川端さんの気迫がビリビリ感じられる。
実はnoomはこの絵本、原画展で実物を先に見て知ったので
さらに印象深く心に焼き付いているのだった。
そして限りない願いは、一つの奇蹟を呼び起こす。
…その時、大波が島によせ、鳥の島から、「大きなゆめのひとつひとつのかけらを空へふきあげた」
「過去の世界」が崩壊し、想いのすべてが天に向かって昇華していくクライマックスシーン、
バラバラと画面がパズルのように崩れ去る。
そのパズルのピースは一つ一つが鳥の形をして空に向かう。
前置きが長くなったが
そんなラストシーンを思い出させる不思議なものを見つけた。
細長くて茶色のイモ虫が枝先にぶら下がっているようだ。
一つ手に取り、少し強くひねったりつまんだりすると…
無数の鳥たちが現れる。
そして風に吹かれて飛び立ってゆく。
鳥の正体はシラカバの種。
シラカバの種がはらりと分解しておもしろい、
というのは前から気づいていたが、
この前その種が鳥の形に似ていることを発見し、
「鳥の島」を思い出しうれしくなってしまった次第。
白樺の鳥たちは風に身を任せ、
いつか大きな木になることを夢見て
これからどこに旅立ち、
どんな未来が待つのだろう。
そんなところも絵本とつながっているかのようだ。
2011年9月26日月曜日
2011年9月23日金曜日
出現メカゾウムシ 2011.9.23
数日前のこと。
我が家では夜寝る前に絵本を読むが、そこにnoomが新登場させたのが「ぞうむし」の絵本だった。
翌朝はひんやり涼しい秋晴れ。いつもよりtooがなぜか早起きしてきたので2人で昨日散歩した場所まで行ってみることにした。
なぜかといえば、そういえばその場所にクズが茂っていたのでそこを探せばクズに集まるゾウムシが見つかるかもしれないよ、と絵本の読後に吹き込んでおいたのをtooがしっかり覚えていたから。

さてクズの前にはしゃぎながら到着して,よく見てみる。
内心朝早すぎて涼しいので、本体は見かけないのでは…ゾウムシ特有のはっぱのかじりあとや、今回絵本で知った産卵跡ぐらいが見つかればいいか,なんて思いつつ。
ガードレールに巻き付いたクズの茂みを一瞥してもやはり葉の上にはいなそうだったので、
さらに茂みに顔を突っ込むようにして見てみると…いるいる、マメカメムシがやたらにいる。
今書いていて気がついたが、マメカメムシは小さく特有のまるっこさがあり、豆っぽいカタチをしているからマメなんだとずっと思って来たが、
クズなどのマメ科に集まるからマメなんだろうか。
両方に掛けていたとしたらなんて的確なネーミングだこと。
さてさて、今日のターゲットはゾウムシ。
カメムシには触らないようにして探していくと…いたいた。
茎につかまっていたオジロアシナガゾウムシ。
絵本も出てきたシロクロハッキリ分かれたパンダのような体色が印象的なゾウムシだ。
ぽろりと落ちないように気をつけつつtooに手渡すと
うれしくなったtooがうちに持って帰って飼ってみたいと言う。
「カレーもみたいって言ってたね。」
絵本を覗き込んだカレーが実物のゾウムシの口を機会があれば見てみたいと言っていたのを覚えていたようだ。
クズの葉っぱや茎があれば簡単に飼える、とこれまた絵本の中で紹介されていたのを覚えていたらしく、「葉っぱも持って帰る」としっかり採取しているtoo。
帰り道、茎に掴まらせたまま家までの道のりで、きっとぽろりと落としてしまうんじゃないかとnoomは心配していたけれど、大丈夫だったのは意外。
あとで茎から引きはがそうとすると前2対の脚で力強くしがみついていた。
が、さすがに引き離すとゾウムシらしくころりと擬死ポーズをとるのがかわいいのだった。
家にてさっそく実体顕微鏡を使って覗いてみると…
カレーは口の先端部分がブラシ状になっていると思っていたらしいので、植物をばりばりと食い破れるように動く口吻の構造に驚いていた。
noomはくりんくりんと自在に動くボールベアリングのように丸い頭部(厳密に言えば後頭部、か)がカッコイイと思った。
鼻部分(本当は口)の途中の凹みにもそそられた。きっと脇に張り出している触角がぴったりおさまるんだろう。甲虫の腹部分やエビカニの目玉の部分と同じ機能美にそそられる。
脚はごつくて腕相撲が強そう感じ。茎を掴む2脚には中間にスパイクがついていてより強力にしがみつけるようになっているし、ニュートラルな曲げ具合で丁度クズの茎を抱きかかえられるようにサイズが最適化されている気がする。
たくさんの凹凸がある体表はお寺の鐘のような印象で、ゾウムシの「固くて丈夫」な特徴はこの表面加工にもあるような気がする。
体色もよく見てみると、2色のうち白はマット調だが黒にはビミョウにつやがあり、鳥のふんに擬態するこだわりが強く感じられるのが小気味よい。
拡大してよりハッキリしたのはゾウムシは「職人」という言葉が似合うということだった。
巨大にしたらスターウォーズにでもそのまま登場しそうな重厚かつ精緻なSF的デザイン。
これはカッコイイ。ゾウムシにハマる人がいるのもうなずける。
ゾウムシデザイン
日本産ゾウムシデータベース
オジロアシナガゾウムシについて
さっそくマネしんぼのリホチがケースからゾウムシを出して遊んでいた。
しばらく後、クズを口に入れようとするUFOを発見。
どうやら放置されていたらしい。この時、ゾウムシは見当たらなかった。
まさか後日おむつの中で発見することになるのか!?嗚呼!
と思いきや翌日無事に部屋の隅で発見された。よかったよかった。
この数日間、noomは巨大メカゾウムシ(四股を踏むようにがに股でゆっくり前進&両腕を前方に長くのばし、手はがしがしとこどもをこしょぐる&強い攻撃を受けるとごろんとひっくり返り静止、しばらくのち復活)
となって子供たちの敵役となって遊んでいる。
我が家では夜寝る前に絵本を読むが、そこにnoomが新登場させたのが「ぞうむし」の絵本だった。
翌朝はひんやり涼しい秋晴れ。いつもよりtooがなぜか早起きしてきたので2人で昨日散歩した場所まで行ってみることにした。
なぜかといえば、そういえばその場所にクズが茂っていたのでそこを探せばクズに集まるゾウムシが見つかるかもしれないよ、と絵本の読後に吹き込んでおいたのをtooがしっかり覚えていたから。

さてクズの前にはしゃぎながら到着して,よく見てみる。
内心朝早すぎて涼しいので、本体は見かけないのでは…ゾウムシ特有のはっぱのかじりあとや、今回絵本で知った産卵跡ぐらいが見つかればいいか,なんて思いつつ。
ガードレールに巻き付いたクズの茂みを一瞥してもやはり葉の上にはいなそうだったので、
さらに茂みに顔を突っ込むようにして見てみると…いるいる、マメカメムシがやたらにいる。
今書いていて気がついたが、マメカメムシは小さく特有のまるっこさがあり、豆っぽいカタチをしているからマメなんだとずっと思って来たが、
クズなどのマメ科に集まるからマメなんだろうか。
両方に掛けていたとしたらなんて的確なネーミングだこと。
さてさて、今日のターゲットはゾウムシ。
カメムシには触らないようにして探していくと…いたいた。
茎につかまっていたオジロアシナガゾウムシ。
絵本も出てきたシロクロハッキリ分かれたパンダのような体色が印象的なゾウムシだ。
ぽろりと落ちないように気をつけつつtooに手渡すとうれしくなったtooがうちに持って帰って飼ってみたいと言う。
「カレーもみたいって言ってたね。」
絵本を覗き込んだカレーが実物のゾウムシの口を機会があれば見てみたいと言っていたのを覚えていたようだ。
クズの葉っぱや茎があれば簡単に飼える、とこれまた絵本の中で紹介されていたのを覚えていたらしく、「葉っぱも持って帰る」としっかり採取しているtoo。
帰り道、茎に掴まらせたまま家までの道のりで、きっとぽろりと落としてしまうんじゃないかとnoomは心配していたけれど、大丈夫だったのは意外。
あとで茎から引きはがそうとすると前2対の脚で力強くしがみついていた。
が、さすがに引き離すとゾウムシらしくころりと擬死ポーズをとるのがかわいいのだった。
家にてさっそく実体顕微鏡を使って覗いてみると…カレーは口の先端部分がブラシ状になっていると思っていたらしいので、植物をばりばりと食い破れるように動く口吻の構造に驚いていた。
noomはくりんくりんと自在に動くボールベアリングのように丸い頭部(厳密に言えば後頭部、か)がカッコイイと思った。
鼻部分(本当は口)の途中の凹みにもそそられた。きっと脇に張り出している触角がぴったりおさまるんだろう。甲虫の腹部分やエビカニの目玉の部分と同じ機能美にそそられる。
脚はごつくて腕相撲が強そう感じ。茎を掴む2脚には中間にスパイクがついていてより強力にしがみつけるようになっているし、ニュートラルな曲げ具合で丁度クズの茎を抱きかかえられるようにサイズが最適化されている気がする。
たくさんの凹凸がある体表はお寺の鐘のような印象で、ゾウムシの「固くて丈夫」な特徴はこの表面加工にもあるような気がする。
体色もよく見てみると、2色のうち白はマット調だが黒にはビミョウにつやがあり、鳥のふんに擬態するこだわりが強く感じられるのが小気味よい。
拡大してよりハッキリしたのはゾウムシは「職人」という言葉が似合うということだった。
巨大にしたらスターウォーズにでもそのまま登場しそうな重厚かつ精緻なSF的デザイン。
これはカッコイイ。ゾウムシにハマる人がいるのもうなずける。
ゾウムシデザイン
日本産ゾウムシデータベース
オジロアシナガゾウムシについて
さっそくマネしんぼのリホチがケースからゾウムシを出して遊んでいた。
しばらく後、クズを口に入れようとするUFOを発見。
どうやら放置されていたらしい。この時、ゾウムシは見当たらなかった。
まさか後日おむつの中で発見することになるのか!?嗚呼!
と思いきや翌日無事に部屋の隅で発見された。よかったよかった。
この数日間、noomは巨大メカゾウムシ(四股を踏むようにがに股でゆっくり前進&両腕を前方に長くのばし、手はがしがしとこどもをこしょぐる&強い攻撃を受けるとごろんとひっくり返り静止、しばらくのち復活)
となって子供たちの敵役となって遊んでいる。
2011年9月16日金曜日
釜無キャニオン探検 2011.9.14
今日も夏が戻ったかのような暑さ。
丁度良いので前から気になっていたミニグランドキャニオンにでかけてみた。
「昭和57年の大雨によって釜無川国界橋下流に突然出現した1.5kmにわたる断崖に囲まれた渓谷で、出現当時は多くの見物客を集めた。だがしばらくして見学者に事故があったため、立ち入り禁止になり岸を重機で崩したりした」等と資料にあるが、現在はどうなっているのだろうか?
できたてキャニオンの資料
甲州街道沿いに細長く伸びている上教来石地区の山口という場所に関所跡地の石碑が建っている。そこに車を置いて川の方に向かう。
川岸までたどり着く道は無いので途中から完全に道なき道を突き抜けていき堰堤の上にやっとたどり着いた。堰堤のために土砂が堆積して広い河原になっている。先日の増水もすっかり収まって河原に残るのは痕跡だけだった。
ここから上流に向かって歩いてゆくが、基本的に水深は膝下ぐらいがつづき、河原の大部分は砂や小さい石ころばかりで大きな石は部分的なポイント以外ほとんど見られない。ここからの川の両岸はほとんど垂直に切り立った5~10m程度の垂直な壁が続いていて、V字谷ならぬ凹字谷。人家の近くのはずなのに、あたりはまったく人の気配がない。空は青空、つくつくぼうしが頑張って鳴いていた。

さて、浅瀬を伝ってざぶざぶと進んでいく。時折ヤンマが高速で飛び去ってゆく。岸の近くの小さなよどみには小魚が泳いでいる。
川を渡り返しながら2曲がりぐらい進んだところで崖の地層の中に珪化木があることに気がついた。
ちょっとここの崩落は小規模だけど新しいので少し緊張する。このあたりから川筋は2つに別れるが、少し水深が深まり流れが速くなったので緊張しながら中州に渡る。

この中州の終点は、
大きな護岸ブロックがごろごろと
転がっていて荒れた光景が広がっていた。
ここは谷が狭くなっているので
流れもかなり勢いがあり、
水音も大きい。

ここまでの崖は黄色っぽい堆積岩で、
ここから上流側は緑色に急に変わっている。
どうやらこの境目が糸魚川静岡構造線の露頭のようだ。
ここから先も谷は続いていたが、
ブロックの先は少し深い部分が多くなりそうだったのでムリしないでここで引き返すことにした。
帰りはライフジャケットの浮力を使って「ぷかぷかキック」を何回か試して見たが、見た目より結構流速があるのと、ほとんど浅瀬ばかりで緩急が無くスリルを感じた。リュックを背負っていなければもっと楽しめたかもしれない。
当時を紹介する写真と現在の様子と比較すると、歳月をへて崖の上には細々ながら緑が茂り、大量にもたらされる土砂で谷は埋まり削られ続けて、川は常に姿を変え続けているのが分かる。
短い距離だったけど、(多分)今年最後の全身川遊び。楽しかった。
丁度良いので前から気になっていたミニグランドキャニオンにでかけてみた。
「昭和57年の大雨によって釜無川国界橋下流に突然出現した1.5kmにわたる断崖に囲まれた渓谷で、出現当時は多くの見物客を集めた。だがしばらくして見学者に事故があったため、立ち入り禁止になり岸を重機で崩したりした」等と資料にあるが、現在はどうなっているのだろうか?
できたてキャニオンの資料
甲州街道沿いに細長く伸びている上教来石地区の山口という場所に関所跡地の石碑が建っている。そこに車を置いて川の方に向かう。
川岸までたどり着く道は無いので途中から完全に道なき道を突き抜けていき堰堤の上にやっとたどり着いた。堰堤のために土砂が堆積して広い河原になっている。先日の増水もすっかり収まって河原に残るのは痕跡だけだった。
ここから上流に向かって歩いてゆくが、基本的に水深は膝下ぐらいがつづき、河原の大部分は砂や小さい石ころばかりで大きな石は部分的なポイント以外ほとんど見られない。ここからの川の両岸はほとんど垂直に切り立った5~10m程度の垂直な壁が続いていて、V字谷ならぬ凹字谷。人家の近くのはずなのに、あたりはまったく人の気配がない。空は青空、つくつくぼうしが頑張って鳴いていた。

さて、浅瀬を伝ってざぶざぶと進んでいく。時折ヤンマが高速で飛び去ってゆく。岸の近くの小さなよどみには小魚が泳いでいる。
川を渡り返しながら2曲がりぐらい進んだところで崖の地層の中に珪化木があることに気がついた。
ちょっとここの崩落は小規模だけど新しいので少し緊張する。このあたりから川筋は2つに別れるが、少し水深が深まり流れが速くなったので緊張しながら中州に渡る。
この中州の終点は、
大きな護岸ブロックがごろごろと
転がっていて荒れた光景が広がっていた。
ここは谷が狭くなっているので
流れもかなり勢いがあり、
水音も大きい。

ここまでの崖は黄色っぽい堆積岩で、ここから上流側は緑色に急に変わっている。
どうやらこの境目が糸魚川静岡構造線の露頭のようだ。
ここから先も谷は続いていたが、
ブロックの先は少し深い部分が多くなりそうだったのでムリしないでここで引き返すことにした。
帰りはライフジャケットの浮力を使って「ぷかぷかキック」を何回か試して見たが、見た目より結構流速があるのと、ほとんど浅瀬ばかりで緩急が無くスリルを感じた。リュックを背負っていなければもっと楽しめたかもしれない。当時を紹介する写真と現在の様子と比較すると、歳月をへて崖の上には細々ながら緑が茂り、大量にもたらされる土砂で谷は埋まり削られ続けて、川は常に姿を変え続けているのが分かる。
短い距離だったけど、(多分)今年最後の全身川遊び。楽しかった。
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