2011年12月8日木曜日

金銀珊瑚綾錦

コニシキソウに関連してニシキギを調べていると…
奥州錦木伝説にまつわる“錦木”があるそうな。
世阿弥の謡曲にも「錦木」というのがあるらしい。

これは五彩の木片の束であるとも、五種類の木の小枝を束ねたものともいわれる。

参考→一束の錦木
「昔東北地方で行われた求愛の習俗で、
男が思う相手の家へ通い、その都度一束(ひとつか)の錦木を門前の地面に挿し立てたという。
 女が愛を受け容れるまで男はこれを続けるので、
ときには無数の錦木が立ち並ぶことになった。
千束が上限であったともいう。
いわゆる「錦木塚伝説」はこうした背景から生まれた伝説。」

ロマンチックやねえ。しかし…

一日一束、千本なら約3年。

3年変わらぬ熱いアタックぶりには女は折れざるを得ないかも。
ともいえるし三年経っても心動かないなら、男は諦めるしかないかも。
そういう背景があるので、恋文の雅称であり、恋文の文例集もまた「錦木」と呼ぶ。

確かに好きな相手のことを思い綴る言葉とその気持ちは、

きらきらと色鮮やかで美しく、まさに金銀珊瑚に綾錦。
ちなみに5種類の木というのもこれらの宝物に対応しているのだろうか


余談だが錦絵、錦鯉、錦蛇…錦のつく言葉はたくさんあり、なかなか面白い。

いろいろあるが
錦海老←田中一村の描いてた海老だ
錦玉子:ゆで玉子の黄身と白身を分けて裏ごしし、調味してから蒸し型に黄と白の二段に重ね入れ、蒸した料理。←錦糸卵とはまた違うのね。
錦眼鏡←こんな風雅な呼び名もあったのね。万華鏡の別名。

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