2012年5月4日金曜日

やまさくらもち


今、森はヤマザクラの花が真っ盛り。
ソメイヨシノの「これでもか、ば〜ん」という感じでない
花と葉が同時に開く「ほわ〜ん」とした満開は、
結構好みかも。
さてこのヤマサクラをここ連日見ていて、ふと気づいた。
淡い桃色のはなびらと
展開しはじめのほんのりと赤みを帯びた葉の緑、
この色の組み合わせは、見たことがある!
おいしそう!
そうだ、これはまさに さくら餅の配色だ。

和菓子の意匠が、四季の自然をよく観察して取り込んでいるなら
さくら餅はソメイヨシノではなく
ヤマザクラからインスピレーションを得たのではないか?

ちょっとwikiってみる。

さくら餅には主に長命寺と道明寺があって
関東風の「長命寺」は練った小麦粉をクレープ風に薄く焼き、桜の葉で包んだもの。
関西風の「道明寺」は餅米を乾燥させて砕いた道明寺粉を蒸し桜の葉で包んだもの。
ふむ。
そして南方熊楠によれば、「桜餅」の知られている出現は天和三年(1683年)のこと。
下って江戸時代、8代将軍徳川吉宗が数千本もの桜を隅田川堤に植え、
それがキッカケで今のような庶民的な「お花見」が誕生し、
それをに伴い「桜餅」が大繁盛したそうな。
ふむふむ。
一方
現在日本中を埋め尽くす、桜と言えばのソメイヨシノ。
実は江戸末期から明治初期に、奈良吉野ではなく江戸の染井村ではじめて育成されたもの。
ということは、
さくら餅誕生には、ソメイヨシノはやはり関係がなさそうだ。
(昔の花見はエドヒガンなのかもしれないけどね)


…昔の人はどんなお花見を楽しんでいたのだろう。
どんちゃん騒ぎではない
もともとのお花見という行楽は
こんなあたたかい春の森の中、
芽吹いたばかりの一面の
やわらかなみどりに包まれて
ほっこりと楽しんだものだったに違いない。
(昔の花見はエドヒガンなのかもしれないけどね)

折しも明日は端午の節句。
ちまきやかしわもちを食べるのが習わしだけど
春の遅かった今年はヤマザクラの下でさくら餅を食べたいな。
というのがnoomの本日の結論。
外で食べること自体、
いつでもなんでもおいしいけどね。




追記:その夜、偶然、Curryが柏餅のついでに桜餅を買って来た。なんかうれし。








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