2011年8月13日土曜日

いまごろホタル 2010.7.19

職場の駐車場脇のしげみで虫を探していたら、ビックリ。葉っぱの裏に静かに止まっているゲンジボタルの雌を見つけた。同じ日にすぐ近くで昼行性のオバボタ ルもみかけた。ここは標高1000m近くなのでまだ成虫を見られるのかなあとは思いつつ、あたりに水辺も無いこの場所にどうやってここまでたどり着いたの か不思議に思った。
ホタルは光るということで目立つわりには、意外と知られていない部分が多い。というか夜光るという特異性がいろんな謎やイマジネーションを生み出し、調べるほど面白い発見がある。
そもそも「なんで光るんだろう」というこどもの問いに、質問が根源的すぎて答えられない。源氏ボタルは日本の東西で光り方にハッキリとした違いがあったり、平家ボタルは、車のハザードランプにどうしようもなく吸い寄せられてしまう。
なぜだか源平の合戦に例えられるホタルの光だが、星が垂れるから「星垂る」とも、火が垂れるようだから「火垂る」ともされる語源、(ホタル講習会 で覚えた知識だが)ホタルカラーの虫が多いのは、もしかしたら体内にある種の生物毒を持っているからでは、という謎もある。指先に満たないような小さな虫 にも解けない謎がたくさん隠れているという自然の面白さ。それを誰にでも興味を持たせてくれる力をホタルは持っている。
いつも観察しているのは同じ町内だが標高750m前後のホタル。今年は春が寒かったせいか出現タイミングが遅れ、ようやく6月24日で20匹 程度、28日前後で50匹程度、一度少なくなって7月4日は70匹程度になった。5年前にこの場所を見つけたときよりなんとなしに、年々数を減らしている ような気がする。気のせいだといいけれど。
それでも、今年は仕事だけでなく家族と2回ホタルのいる夜を味わうことができた。noomにとってホタルは新潟時代から「はじまりの虫」なので思い入れも深い。できれば毎年ホタルの光の中、家族そろってすごす時間を持ちたい。

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