2011年8月13日土曜日

みどりつみ 2010.4.29

 先日は、ひさーしぶりの散歩。松の木の前で解説していたとき、参加の年配のご婦人が「あら、これが松のみどりかしら」と言った。剪定の本にそんな単語が あったことを覚えていたが、気になって後で調べた。「松のみどり摘み」とは春先に伸びてくる新しい枝を半分程度摘み取って枝振りを調整していく「新芽摘 み」のこと。ついでに頻繁に参加者に感嘆される「いつも見ている松より、ここで見る松に松ぼっくりが多いわね〜」という理由も今までは「森から離れて生え ているから」と思っていたが、実はこのみどり摘みをしていないと松ぼっくりがよく付くということらしい。皆さんが比較していたのはよく管理された庭木の松 だということが分かったのが今日の収穫。
みどり摘み、春らしくていい言葉だなあ。それにしても、松だけ特別な呼ばれ方をするのはやはりそれだけ松が日本人にとって特別である証拠。
松の語源は、門松なども最たるものだけど、神の宿るのを待つ場所から来ているらしいけど、山の稜線や海岸など荒れた土地でも緑を絶やさず、風に耐え枝をくねらせ伸びてゆきながら、松自身は何を待っているんだろう。

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