石灰岩採掘により異様な姿をさらす 武甲山。
登山道に向かう道も
セメント工場が建ち並ぶ独特な風景で、それだけでそそられる。
駐車場のある一の鳥居では狛犬ならぬ狛狼が 歓迎してくれた。
筋骨隆々の狛狼 |
やはり三峰信仰と関係あるのだろうか? |
しかしシカの気配は八ケ岳近辺に比べれば薄味 |
山頂までこまめに続く「丁石」を数えながらさらに進むと道しるべ兼用の石碑。
味のあるフォント |
石碑から道を分け、いよいよ登山道へ。
表参道から離れ植林帯へ。直線の交差が美しかった。 |
つづら折りの坂道はガイドペースだからなのか、古くからの道だからなのか、無理が無い。
あるのは林床を賑わすお楽しみアイテムたち
ヒトリシズカ軍団 |
ナガバノスミレサイシン |
足元の♥ |
しっぽのおとしもの(モモンガ?) |
尾根筋に出ると、分岐にまた道標
分岐の石碑 |
昼食は持山寺跡で 。
とはいえ、今は杉林の中、塔の他は何もない更地。
竹林が少しあるのがちょっぴり寺っぽいか?
山中にはただ石塔が佇むだけ。遺跡は味わい深い。 |
稜線に出て登ってゆくと、カラマツとバイケイソウの新緑が目に眩しい。
倍々バイケイソウ |
そして山開き準備真っ最中の御岳神社到着
山頂神社到着 |
鎌倉時代あたりの甲冑か? |
その先の「現在の」ピークからは絶壁の絶景
昔の山頂がこの先にあったのか… |
フェンスの隙間からのぞき見る下の採石場。
動き回る巨大重機がミニカーのように見えるのが一番の見所。
神社側のブナの大木も隠れた見所かもしれない。
山頂のナガメ(オンナノコ向け) |
山頂のナガメ(オトコノコ向け) |
さて山頂をあとに表参道を下る。
終始杉林の、しかも持山コースに比べると随分荒れた感じを受ける道。
道を下りながら考えていたのは山頂付近の杉の幹に付いた苔の光景のこと。
高い所までコケ |
山頂にあった雷注意の看板、登山道脇の杉の巨木たち、そして苔。
この辺りは雷が多い土地柄らしいが、武甲山の場合は採石場の絶壁が上昇気流を作り、
付近の山以上に雲を作り雨が降りやすいのでは、
そして山頂付近の杉に苔を着生させ、杉の大木を育てたのでは。などなど
この下りルートは林内の植生もかなり単調で、自分が案内するならネタに苦労するな〜と感じた
くもってきてほとんどモノクロームの世界 |
強いていえば、道がどこにあるのかが、上を見上げると分かるのがおもしろい。
枝が張り出している杉の下が参道。それ以外は枝打ちをしてある細めの木ばかり。
大杉は目通4.5人分 |
それにしても こんなに由緒あるはずの道なのに、
時折あらわれる魅力的な大杉のほかは、かなり下り切るまで
丁石以外は信仰遺跡が不思議なくらいに無いのが個人的に不満。
山麓近くに降りてやっとブナの脇に祠、この先に滝と不動明王 |
そんなことを考えながら途中雨がぱらついてきたものの、無事下山。
今回のコースを見る限り、かつて皆伐的に植林された山だけど、 所々に残る信仰遺跡、杉の大木、ヒトリシズカや稜線のスプリングエフェメラルたちなどから想像すれば
さらに昔に遡ると、この山の姿は現在とあまりに違う。
もっともっと豊かな深い山だったはず。
叶わない望みだけど、在りし日の、この山の姿を見てみたい。と思った。
研修なのでこんなことも |
一の鳥居から持山寺→山頂→表参道コース |
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工場も丁度仕事上がりの頃 |
一句/林床の ひとりしずかが かなりにぎやか |
●●●●●だから、世界はおもしろい。●●●●●
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