春先、北清里を通過しようとして思わず寄り道。
柏前神社とある |
これにどうにも気を惹かれたので車を降りて行って見た。
柏前神社、かしわまえって聞き慣れない名前だなあ、と思いつつ進む。
鳥居のすぐ後ろをばっさりと未舗装の道路が横切り、その傍らに金刀比羅神社があった。
無用ガードレールが、とても邪魔! |
さらに向こうに別の鳥居があるので行ってみるとこちらはお稲荷さんだった。
簡素な小屋掛けお稲荷さん |
そして、おおっなんだろ、この霊的スポット。
さらにその奥にも赤いお社があるのでわくわくしながら行って見た。
緑の森に映える赤 |
これはどんな神様だろう?
民研時代を思い出しつつ祠の戸を開けて中のご神体を確認。
ふむふむ、柏前神社、あっさっきの鳥居の本体がここなんだね。
ぼけてますが |
ちなみに
諏訪大社タケミナカタノミコトもまつってあったが、
こんな神も
手置帆負命(テオキホオイノミコト)材木の貢納、宮殿・社殿造営の神
彦狭知命(ヒコサシリノミコト)盾の貢納の神
だそうです。
他にも何枚か入っている。
その古い木札の中に神社名が「柏崎神社」と書かれたものがあって
ここではじめて「かしわざき」と読むことに気づいた。
かしわざきと来たら前に住んでたこともあり、新潟の柏崎を思い出さずにはいられない。
親近感と同時に、なにゆえ同じ地名なのかと。
越後柏崎は海沿いの町なので、特に冬は季節風が強い。
ここ北清里も近くに「風切りの松」と呼ばれる防風林、そしてまだ訪ねてはいないが
風の三郎社という神社があるくらいなので、
冬の八ケ岳おろしが昔から強烈だったのだろう。
「崎」は「ミサキ」と言う言葉と同様、先端という意味かな。(山と平坦地の境界部分)
じゃあ、「柏」は ?
越後柏崎の地名由来は海岸の崖などにカシワが生えていたから…と観光案内に書いてあったものだけど
確かにカシワは冬にも枝から葉が離れず、風が強い土地ならそれはとても印象的だろう
でもここは標高1000m以上、暖かい所にあるカシワ はフツーには生えないでしょう。
風切りの松に近くの八ケ岳権現も訪ねたのだが、
その祠に通じる林の道はひねこびたミズナラの中にあったので
葉のカタチが似ているミズナラをカシワと見たてたのかとも思ったものの
不思議に思った。
八ケ岳権現 |
で、帰宅後カシワを調べた。
すると、「柏」は古くは松以外の針葉樹を表していたという記述を発見。
(共通点は 冬に葉が落ちない= 永代繁栄 の象徴)
モミの仲間なら古い時代にはこの辺りの極相林として たくさん生えていても不思議は無いので
昔は松ではなくモミが風切りに役立っていたのかな等とと 想像した。
これは屋敷林だけど、こんな感じに森が集落を囲んでた? |
というところで納得はしたのだけど…
この地域は柏前マキという古代からの馬の放牧地だったという事も知り
そうだとすると古くから土地は開墾されていたはずなので、
陽樹のナラたちが生えていてもおかしくはないなあ
ということでカシワの謎はつづく…
カシワ:wiki
甲斐の古代牧について
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