2012年1月17日火曜日

あこがれの!?鉄砲虫味

この数日、近所からもらった桐の木を薪にしている。
桐は、軽い。
日本の中では最軽量を誇る。
両手で抱えきれないくらいの太さの幹も持ち上げることができる。
チェンソーも簡単に切れるので、なんだかとても気分がよくなる。
火付きも非常にいい。これで火持ちが良ければ最高なのだが。
それはさておき。

桐は基本的に目が通っているので、ナタでもスパーンと気持ちよく割れやすい。
そして割っていると、ときおりその中から、いろんないきものたちが顔を出す。
アリ、ハサミムシ、ワラジムシ、ゴキブリ(ゴキはもともと森のいきもの)等がいるが
一番大きくて迫力があるのが、カミキリムシの幼虫だ。


大きいものだと小指くらいある。

この別名を鉄砲虫と呼ぶのは、
木に幼虫が開けてゆく、まっすぐな穴から来ているんだろうな。

寒いので、割ったばかりの時はほとんど動かない。
小枝でつついて引っ張りだす。

結構集まった。

適当に割ってこんなに出てくる訳だから、まだまだ薪の中にたくさんいるはずではあるが…。
まあ、夏になったら我が家のガレージあたりでいろんな虫が見られるので
良しとしよう。

そして、鉄砲虫と言えば、
物心ついた頃からずーっと気になっていた、
でもいままで出来なかった
「アレ」にとうとうチャレンジしてみた。
勇気を出して。
  (ここから先は嫌いな人は見ないでくださいね)









まず洗って、それからシンプルにフライパンで炒める。
地獄炒めや〜動いてる〜
そのあと、すぐに破裂するかと思いきや、その前に膨らむ〜。
どんな風と言えば、ミョーンとまっすぐに伸びてゆく。














なんとなくベビーコーンや、マカロニを彷彿とさせるおもしろいカタチ。

できたー!塩を少しふりかけて完成!

ゴクリ。
やはりインパクトあるなー














でも勇気を出して。
食べるんやー。
「ぱく」

…どんな味かと言うと、
まずくはない。
「トウモロコシみたいだな」というのが、試食の第一印象。
皮が結構厚い。
中身は基本うっすら甘くてうまみがある。
どちらかと言うと前半部分の方が脂身っぽい感じ、後半の方がトロリとクリーミーな感じかな。

甘いとは話に聞いていたものの、
もっと木っぽい味(小学生の頃の鉛筆の味)がするかもと思ってた。
お菓子の家状態で木を食べつづけ、それが甘い味になるのが不思議。

幹をガジガジ噛み砕いていたはずの立派な頭部は、なんとなく残しましたー。
多分、唐揚げみたいにして、姿を曖昧にして、前振りなしに食べるのなら、
それはそれで違和感なくイケルと思う。

昆虫食。
現代ではそれだけでひいてしまうが、
世界では当たり前のように食べられている所も多い。
この鉄砲虫も昔は日本でも子供たちのおやつだったとも聞く。

よく考えれば、海老やカニを(生でも)食べて、おいしい〜と喜んでいられるなら
こちらを食べられない理由はただ一つ、「なんとなく」でしかない。
恐ろしく強力な「なんとなく」パワー。その名は固定観念。

という訳で、ほんの少し鳥の気分になれた冬の昼どき。
とりあえず、キツツキになった気分。
こんなに大きいと食べがいがあるだろうなあ。
だからあんなに頑張って探してるのかな。

そして、冬の餌台に集まるシジュウカラたちが
ラードやピーナツバターが好きなのもよ〜く分かった気がした。

やってみなければ、わからない。


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