2013年3月21日木曜日

ヌバタマノ夜ノクニ 3

うさぎとひき




 

出雲大社にて、二の鳥居の少し手前、なにげなく目を惹かれたものがあった。

最初に見つけたのは石のヒキガエルだった。

それは大きな石灯籠の根元にあり、蛙の視線に導かれるように見上げると

石灯籠の側面に「波うさぎ」が彫られていた。

 ここで「あれっ」と気づく。
そう言えば今回お邪魔している義理の祖父の家の庭にある灯籠にも、
同じように兎が彫られていることを思い出した。


「波うさぎ」といえば、やはりサメを並べて海を渡った兎の神話。
ここ出雲ならではのデザインなのだろうか。
 
 祖父の家に戻って石灯籠をよく見るとさらに別の面に「鹿に紅葉」が彫られていたが、
もう一つ、石灯籠にはいなかったが、庭の池にヒキガエルが座っているのも共通点だった。

 石灯籠には疎いので、あとで調べると、この灯籠は春日型といわれるスタンダードなもの。だからなのか春日大社=鹿のデザインが施されることが多いようだ。どうやら兎デザインは出雲周辺ならではらしいが、それとも海の神・住吉大社とのつながりなのか?

このあと粟島神社でみつけた灯籠は シンボルがてんこ盛り。

龍→ワタツミノ神(海の神)
粟の穂→粟島、スクナビコナが最後に消えたのも粟の穂
波うさぎ→因幡の白ウサギ=大黒様つながり

ねずみ→オオクニニヌシノミコト=大黒様つながり

蛇→出雲大社へ神々を先導する神蛇
素晴らしい。

 しかしそれよりなにより個人的に気になったのは兎と蛙。
ウサギもヒキガエルも古い時代、月に住むと信じられてきたという共通点があるが、
なにかそれに関係しているのだろうか。
そして灯籠も夜を月のように照らすもの。
すべてが夜と月に通じている。




 













●●●●●だから、世界はおもしろい。●●●●●
 ↓よかったらクリックしてね。 にほんブログ村 アウトドアブログ 野遊び・森遊びへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿